とはいえ、攻撃のスタイルは異なる。北九州はディサロ 燦シルヴァーノが出場6試合連続得点、その相棒である町野 修斗もここ5試合で3ゴールと前線のコンビが主に最終的な仕事をしているが、そこに至るまでの流れはグループがスムーズに連動して、ボールをいろいろな角度から動かして、相手の守備網を崩しにかかるもの。一方の東京Vは、3連勝のスタートとなった明治安田J2第11節・福岡戦を境に永井 秀樹監督がドリブルによる仕掛けを強調。個人の打開を攻撃の糸口としている。そういう攻撃の違いを感じるのも、このゲームの1つの楽しみ方になりそう。
特徴が異なる攻撃を楽しむ一方で、その攻撃をどういう守備で抑えるのかも注目ポイントになる。北九州の小林 伸二監督は「ヴェルディはうまい選手が多い。でも、ウチの守備が良ければ引っかけることができるし、そうして相手のリズムを狂わせることもできる。引っかけるのは個人というよりは、グループとして引っかけたい。そのためには連動すること、ボールを取るべき場所を明確にすることが必要」と守備面でも連動性がカギになると言う。対する東京Vは北九州の組織的な攻撃をどう抑えるのか、個人で勝負するのか、グループで対抗するのか。
前節で北九州は負傷の國分 伸太郎に代わって初めて髙橋 大悟をボランチで起用し、攻守で良い仕事をした。また、髙橋 大悟がプレーしていた左サイドハーフに入った新垣 貴之が待望のプロ初ゴールを挙げるなど、好調の中で新たな収穫を手にした。東京Vも前節は若手中心のメンバーで松本を相手に3-0の勝利を挙げた。前節で得たそれぞれの収穫を今節にどう生かしてくるのか。両指揮官の出方にも注目したい。
[ 文:島田 徹 ]


