福岡の好調の要因の1つは、攻守におけるイメージを選手同士が共有できるようになったこと。守備では前からプレスに行くところとセットして構える守備の使い分けと、その連動性がかなり上がっている。攻撃では背後と横幅を使い分けるタイミングの意思疎通が図られて各選手の動きはスムーズになっているし、選手個々の特徴を生かすためのプレー判断の質も向上している。極めてハードな11連戦の中にあって、そうしたことが可能なメンバーが徐々に増えてきたことも大きなプラス。ただ、長谷部 茂利監督は、向上してきた要素についても「レベル的に見ればまだまだ」と評価は厳しく、自分たちにベクトルが向いている状況が続いている。いまの好調に浮かれることはなく、チャレンジを繰り返す積極的な試合運びができそうだ。
一方の群馬も今季二度目の2連勝を果たして順位を上げたものの、試合内容を見ればまだ課題は多そうだ。しかし、今季トライし続けてきた、足元でつなぐサッカーが効果的に表現でき始めている。さらに自信あるものに仕上げていくには、いまある“勝利の力”をうまく利用すべきだろう。前々節の東京V戦で3アシスト、愛媛戦でPKによる1ゴールを挙げてノッている大前 元紀は当然、福岡の警戒の対象にはなるだろうが、彼をいろいろな意味でうまく使いながら、チームとしては今季初となる3連勝を狙いたい。
[ 文:島田 徹 ]


