前節を終えてシーズンの折り返しを迎えた明治安田J2。首位に立ち、一時は独走するかに思われた長崎が苦しんでいる。前節はアウェイで町田と対戦。不運な形から先行される展開となり、終盤にビクトル イバルボのPKで追いつくも逆転までは持ち込めず。これで6戦勝ちなしとなり、勝点40で3位となっている。
一方の福岡はいま、リーグで最も勢いのあるチームだろう。第16節終了時点で17位まで順位を下げたが、そこから素晴らしい浮上を見せた。第17節・山口戦の勝利を皮切りに怒とうの連勝街道へと突入。前節はホームに群馬を迎え、終盤に相手のミスを増山 朝陽が見逃さずに決勝点を挙げた。6連勝という最高の形で前半戦を折り返した。
第16節終了時点で最大17もの開きがあった両者の勝点差は、前節を終えて『3』にまで縮まった。今節、福岡が勝利すれば勝点で並ぶことになり、長崎は4位以下のグループに吞み込まれることになってしまう。両者にとってはもちろん、リーグ全体という点でも今後の昇格争いを左右する、今節のJ2で最も注目を集める一戦であるのは間違いないだろう。
チームとして洗練されたビルドアップができるようになった長崎ではあるが、そのぶん、速攻への意識がやや希薄になってしまっている。ブロック守備の形成を許し、攻めあぐねることで勝点ペースの減退を招いている。逆に福岡は強固なブロック守備とそこからの速攻、セットプレーが武器。今季11勝のうち、10試合が1点差の勝利と勝負強さが光る。長崎がボールを握る展開が予想される中で、福岡にブロックを作られる前に攻め切れるかはポイントになりそうだ。
[ 文:杉山 文宣 ]