栃木は前節、アウェイで大宮と対戦。序盤こそ劣勢を強いられたが、徐々に盛り返してゴールを目指した。しかし、課題とするラストの精度不足を露呈して勝点1を積み上げるにとどまった。
一方の守備は3試合ぶりの零封を記録。全体のプレスの連動がハマらない時間帯でもゴール前の堅い守りは健在。相手にスキを見せず、シュートを体に当ててブロックするシーンも多く、それだけタイトな守備を体現できている。リーグで3番目に少ない失点数を誇る守備は計算できるので、あとはやはり課題の攻撃力をいかにアップさせることができるか。それが上位浮上のカギを握る。「ラストのパス、ラストのシュート。そこまでもっていくカウンターのパワーを栃木は持っているので、最後はニアなのか、ファーなのか、右足なのか、左足なのか。その質をさらに高めていかないといけない」(エスクデロ 競飛王)。引き続く課題だが、リスタートも含めて、細部の詰めの作業に力を注ぎ、ホームで4試合ぶりの勝利を目指したい。
一方の山形は前節、ホームに琉球を迎え、23本のシュートを浴びせて3-0の快勝を果たした。これで後半戦に折り返してからは3勝1敗と好調を維持し、順位も13位まで浮上している。
山形は前節を前に、チームトップスコアラーの山岸 祐也が福岡に完全移籍。攻撃の要が抜けた影響が懸念されたが、その初陣となった試合で攻撃陣が爆発した。先制ゴールを決めたヴィニシウス アラウージョは「初めて南(秀仁)と2トップを組みましたが、本当に連係よくできた」と振り返った。
栃木は守備に、山形は攻撃に手ごたえをつかんで迎える今節。上位浮上のきっかけとなる勝利を挙げるのはどちらか。
[ 文:鈴木 康浩 ]