前節、アウェイでの京都戦に臨んだ長崎だが、前半にミスも絡んで2失点。後半は終始、京都を一方的に押し込んで攻め立てたが、反撃はルアンの1点のみ。ブロックを敷く相手の前に2点目を奪うことはできずに敗戦を喫した。同じ節で2位・福岡が引き分けたため、勝点差は『4』に拡大。得失点差では福岡を大きく上回っているため、勝点差3であれば1試合でひっくり返すこともできたが、逆転には2試合を要する形となってしまった。
一方の山形は前節、ホームで町田と対戦。開始早々に失点する苦しい入りとなり、以降も町田の前に山形らしいポゼッションスタイルを展開できず。それでも、1点のリードを許して迎えたアディショナルタイム。渡邊 凌磨のゴールで同点に追いつくと、終了間際には加藤 大樹が逆転ゴール。アディショナルタイムでの2得点という劇的な形の逆転勝利で4戦負けなしとなり、順位も7位に浮上した。
長崎に必要なのは点を取りにいく姿勢だ。勝つために相手以上に得点を奪わなければならない。以前、玉田 圭司が「点を取られないというよりも、点を取るという気持ちが必要」と話したが、失点を警戒するあまり、相手の出方を必要以上にうかがってしまうのは長崎の悪癖でもある。山形には直近の先発した13試合で11得点を挙げているヴィニシウス アラウージョという明確なストライカーがいる。失点もある程度は覚悟した上でそれ以上に得点を奪うという意識が必要だろう。
相手の様子をうかがい、みすみす自分たちの時間を減らしてしまうのではなく、どれだけ自分たちの時間を増やせるか。勝つしかない長崎の姿勢に注目したい。
[ 文:杉山 文宣 ]