まず今節、ホームに迎える相手は水戸。アウェイでの前回対戦は0-4の完敗を喫しており、町田としては大敗の雪辱を果たしたい一戦だ。「本当に悔しかった。あの敗戦の悔しさを次の試合でぶつけていきたい」。主将の水本 裕貴は、そう言って語気を強めた。
また、この時期特有の寂しい知らせが、ホーム最終戦での勝利に向けた闘争心を駆り立てている。9日には3選手の今季限りでの契約満了が発表された。3選手のラインナップを見ると、J2復帰の功労者である森村 昂太を筆頭に、2018年にインパクトのあるゴールを記録したドリアン バブンスキー、そして昨季の最終節・山形戦で自力残留につながる同点ゴールを決めた下坂 晃城。彼らの退団決定の一報によって、町田サポーターは悲しみに包まれたが、10日には2018年の4位という躍進を主将として支えた井上 裕大が、今季限りで現役を引退することが発表された。水戸へのリベンジ、そして去り行く男たちを笑顔で送り出すために――。町田は一致団結している。
その一方で敵地に乗り込んでくる水戸は磐田、徳島と地力のあるチームを連破し、今季初の3連勝を目指している。常に縦にベクトルが向けられたチームの推進力は町田を苦しめるはず。来季に向けてチームが自信をつけるためにも、右肩上がりにある上昇カーブをさらに加速させたい思いは強い。きっと町田GIONスタジアムはエモーショナルな雰囲気に包まれるだろうが、そうした雰囲気にも呑まれることなく、プロの集団として、ピッチ上の結果を追求することで、ホームチームに対するリスペクトの姿勢を示してくるに違いない。
ホームでの“有終の美”か。今季初の3連勝か。熱戦必至の一戦だ。
[ 文:郡司 聡 ]
