2008年に望月 重良会長がゼロからクラブを創設し、わずか13年でJ2にまで昇格した。大一番を前にチームを率いる三浦 文丈監督は、「42分の1ですが、ただの1試合じゃない。しかもギオン(相模原ギオンスタジアム)で戦える。『なんとか戦えるんだ!』という証明をしたい」と意気込みを語っていた。J2を戦うために芝本 蓮や舩木 翔といった若手や、実績と経験が豊富な鎌田 次郎を補強した。そんな選手たちを抱え、初の舞台でどんなサッカーをするのか。三浦監督は「相手の良さを消す」と答えた。
「自分たちが主導で王道のようにやるのには時間がかかる。まずは相手のイヤなところを消していくことで勝点を得ていく。“相手に対して”という戦術をとっていきます」(三浦監督) 開幕戦は曺 貴裁監督が就任した京都が相手。曺 貴裁監督のJリーグ復帰戦にもなるこの試合は、いろいろな意味で注目が集まる。相模原にとってはいきなり強豪クラブが立ちはだかるが、三浦監督が就任当初から相模原に植えつけた、「緑のユニフォームを着て、最後まであきらめないで粘り強く戦う」というスタイルのもと、90分間走り続け、一瞬にしてゴールを奪い切ることができるか。
ハイプレスを掛けてくる京都だが、「裏が空くと思うので、狙えるところはある」とキャプテンの鎌田は話す。練習から攻守の切り替えとカウンターの質の向上も求められていたが、それがこの試合にどう生きてくるかは1つのポイントだ。
歴史的な一戦であり、大事な初戦を良い結果で終え、長いシーズンを戦うための勢いをつけることができるだろうか。まずはJ2残留のために目標としている勝点50を獲得し、いずれはJ1の舞台で戦うための準備をここから整えていきたい。
[ 文:舞野 隼大 ]
