秋田はそのことを前節の松本戦で証明した。2点差をつけられて敗色濃厚となっても、あきらめず1点をもぎ取ろうと敵陣に攻め込んだ。結果的にゴールは生まれず1-3で敗れ、開幕戦以来の黒星となった。しかし、厳しい状況に立ち向かう姿勢を鮮明に表現したことは、今季を戦い抜く上でも大きな意味がある。長いシーズンの中で、良いときも悪いときもある。秋田はどんな状況でも、粘り強くひたむきに前進するのだ。
もちろん課題はある。飯尾 竜太朗が古巣の松本相手に決めた先制点の直後、オウンゴールを献上して主導権を手放してしまった。それだけに吉田 謙監督は「得点後、失点後の5分間は相手もわれわれも心が必ず動く。そこでもう一度顔を洗って出直せるかがすごく大事」と、引き締めて大宮戦に臨む。課題と直面して修正するたびに、秋田はまた1つ成長するだろう。
一方の大宮は前節、琉球とのアウェイゲームをスコアレスドローで終えた。J1復帰を目指しながら、明治安田J2第2節から3連敗を喫していたが、ここ2試合は無失点で負けなしと守備に安定感が出てきている。特に前節は5連勝中だった琉球の攻撃陣を完封したことで、岩瀬 健監督をはじめ、チームは自信を得ているはずだ。
吉田監督が大宮に対して、「個人の能力が高く、ハードワークするチーム」と称するように、両チームの激しいぶつかり合いが予想される。攻守の切り替えで上回れるかが大きなポイントとなりそうだ。
[ 文:竹内 松裕 ]

