栃木は開幕3連敗を喫しながら、そのあとに3連勝を達成。復調の要因は、栃木らしい守備のプレー強度が上がってきたことにある。矢野 貴章や西谷 優希、佐藤 祥ら昨季のプレー強度を知るメンバーが主軸となってチームをけん引し、巻き返しに成功。前節・山口戦は相手に主導権を握られる苦しい展開だったが、一丸となった粘り強い守備で応戦し、今季初となるクリーンシートで勝点3を手にした。
ホームに相模原を迎えるにあたり、矢野は「秋田戦同様、J3から上がってきたチームは自分たちの戦い方が分かっている」と警戒した上で、「栃木はいまの戦いのまま、粘り強い戦いをすることが大事。不用意なファウルをしないとか、相手にスキを与えない試合運びをしたい」といまの流れを継続できればと話した。
一方の相模原は前節、開幕5連勝で勢いに乗る首位・新潟をホームに迎え、一時は逆転に成功するなど健闘し、勝点1をつかみ取った。後ろを固めた堅い守備からカウンターに出ていく戦いが板についており、明治安田J2第4節・大宮戦では試合終盤の連続ゴールで逆転勝利を収めるなど、粘り強い戦いで勝点をもぎ取っている。
相模原のキーマンはユーリ。177cmで86kgという屈強な体を生かしたポストプレーをスイッチにカウンターが始まる。相模原としてはいかにユーリにボールを預けるか。栃木としてはいかにして彼にボールを収めさせないか、あるいは収めさせても自由を奪えるかが、試合の流れを左右する1つのポイントになりそうだ。
互いに守備の粘り強さには定評があり、激しい球際のボディーコンタクトも苦にしない同士の一戦。バトルの応酬の中で、相手が見せた一瞬のスキをうまく突けたほうに勝利の女神はほほ笑むだろう。
[ 文:鈴木 康浩 ]