4月を3勝1分1敗と1試合平均勝点2のペースで乗り切った長崎。シーズン序盤の低調ぶりから立て直したかに思われたが、前節はアウェイで水戸に0-1で敗れてしまった。それまでと違ったシステムで試合に入ってきた水戸の前に前半は劣勢のまま失点。後半は選手交代で巻き返すが、5バックで守る水戸を崩し切れずに無得点に終わってしまい、5月は黒星スタートとなった。
一方の秋田だが、4月は1勝2分2敗と黒星が先行。ホームに岡山を迎えた前節は、前半にセットプレーから失点を喫する。後半は盛り返し何度もゴールに迫ったが、岡山の守備をこじ開けることはできなかった。岡山をシュート2本に抑えながら決定力の差を見せつけられる形となり、悔しい敗戦となった。
両者のスタイルを考慮すれば、長崎がボールを握り、秋田はカウンターやセットプレーから得点を狙う展開になるだろう。しかし、J3王者にとっては望むところといった展開かもしれない。昨季、J3を席巻した驚異の守備力はJ2の舞台でも十分に通用している。9失点はここまでリーグ4番目に少ない数字。逆に長崎はリーグワースト2位タイの18失点で開幕から全試合で失点をしており、守備に課題を抱えている。秋田にとってはボールを握ろうとする長崎のスタイルは格好の獲物かもしれない。逆に長崎はリスク管理を徹底できなければ、痛い一撃を浴びることになるだろう。
長崎はJ2優勝を掲げながらすでに5敗。昨季はシーズン全体でも8敗だっただけに、ホームで勝利を挙げて勢いをつかみたい。
[ 文:杉山 文宣 ]