愛媛はリーグ戦で5試合勝利から遠のき、22日に行われた天皇杯1回戦でも今治に苦汁を飲まされる厳しい状況に追い込まれていたが、前節は最下位・相模原との“裏天王山”を制してリーグ戦6試合ぶりの白星。チームにはやや重い空気が漂っていたが、實好 礼忠監督は「選手たちから『やってやるぞ』という魂のこもったプレーを感じた」とポジティブな空気に転じたことをアピールしている。
ただ、今節は水戸が通常どおりのインターバルで試合に臨むのに対し、愛媛は中2日での過密日程になるなど、体力面において水戸にアドバンテージがあることは否めない。前節勝利し、ポジティブな勢いを見せようとするメンタル面で、どこまでカバーができるかは見もの。また、少なからずターンオーバーが予想される中で、チームに勢いをもたらす若手の活躍も望まれるところ。とりわけ、愛媛に加入してまだ得点のない唐山 翔自のハングリーさには大きな期待がかかるだろう。
一方、水戸はここまで連勝と連敗を繰り返す出入りの激しい戦いを続けているが、直近2戦は京都、甲府を相手に黒星を喫する連敗のターンに陥っている。しかし、その両試合ともに内容はきっ抗しており、決して調子を落としている様子はない。
とは言っても、課題がないわけではない。直近3試合でわずか1得点と決定力不足を露呈。フィニッシュまでは持ち込めているだけに、最終局面での質の向上が問われることになる。また、ここ4戦は前半に先制点を奪われているため、気持ちを引き締めて試合に入っていきたいところだ。
[ 文:松本 隆志 ]