栃木は前節、アウェイで群馬と対戦し、スコアレスドローに終わった。前々節で松本に3-0で快勝した勢いのまま連勝を果たしたかったが、群馬戦は「ボールを奪ったあとのクオリティーが不足した」(田坂 和昭監督)ことでなかなかチャンスを作り出せなかった。今節に向けて改善が急務だろう。
一方、守備面に目を向ければ2試合連続でクリーンシートを達成。相手に流れをつかまれる時間はあったものの、堅調に対応してシャットアウトした。松本戦直前に福岡から育成型期限付き移籍で加入した三國 ケネディエブスは2試合連続でスタメンに抜擢されているが、「コミュニケーションをよく取れているし、早くなじむことができている」と守備に手ごたえを感じている。
今節対峙する京都は好調を維持する上位勢だが、主将の柳 育崇は「相手には力のある選手たちがいるが、僕らは相手どうこうではない。自分たちの前から行くアグレッシブなスタイルを強気に貫けるかどうかが大事」と意気込みを語る。2試合前に松本に快勝したときは前への矢印の強さを3ゴールという結果に結びつけた。狙うはその再現だ。
一方の京都は現在11試合負けなし、首位の新潟と勝点で並んで2位につける。3連勝中だった前節はホームに甲府を迎えたが、後ろのスペースを消して守りを固めてきた相手を崩し切ることができず、スコアレスドローに終わった。一方で守備は5試合連続でクリーンシートと堅調さを誇っている。
今節の栃木は前からアグレッシブに奪いにくる特徴があるだけに、甲府戦とは展開が大きく変わる可能性は高い。いかに相手のプレスをかいくぐって攻撃の時間を構築できるか、あるいは、いかに栃木の背後のスペースを一発で突けるかがカギを握る戦いになるだろう。
ここまで8得点とチームトップスコアラーのピーター ウタカが7試合ゴールから遠ざかっている点は気になるが、昨季の栃木戦では2ゴールを挙げており、ピーター ウタカ自身が再び勢いを取り戻すターニングポイントになる可能性はある。
[ 文:鈴木 康浩 ]

