秋田にとっては勝点2を逃した展開。それでもチームは前向きだ。千田 海人によれば、9月29日の練習前のミーティングで、チームは「後半アディショナルタイムの失点を味わえた人間だけが、最後の最後まで寄せる強度や粘り強さの重要さを知ることができる」との考えを共有。J2残留に向けて、アウェイでの勝点1も一歩前進であることは間違いない。
対する愛媛は前節、山形とのホーム戦で0-4と完敗。縦横に速いパスを展開する山形に押し込まれて前半に先制されると、人やボールへの寄せが弱くなり、52分から63分の間に立て続けに3失点を喫して試合を決められた。
今季の愛媛は先制すれば5勝6分と負け知らずだが、先制された試合は3分15敗と勝ちがない。追いかける展開となった山形戦でも、前がかりになった背後を狙われている。J3降格圏から脱するために、なんとしても先制して主導権を握りたいところだ。
両チームが前回対戦した明治安田J2第21節は、秋田が開始1分の吉田 伊吹のゴールで先制し、後半に2点を追加して3-1で勝利している。しかし、田中 雄大は終了間際のCKでの1失点について、「あの場面で3-0で終わるか、3-1で終わるか。そこに目標を達成するチームかどうかの一線がある」と課題に挙げていた。
秋田は前々節や前節の失点シーンで、やはりスキを見せたことが引き分けという結果につながっている。千田が「スキをなくしていけば、自分たちの守備はもっと良くなる」と話すように、試合終了まで声をかけ合い、集中してコンパクトな守備陣形を保てれば勝利に近づけるはずだ。
[ 文:竹内 松裕 ]

