相模原はここ4試合勝ちがなく、正GKを務めていた竹重 安希彦が左膝蓋じん帯断裂の大ケガを負ってしまった。側から見れば悲壮感が漂う状況に見えるかもしれない。しかし、加入から1カ月が経つ児玉 駿斗が「最下位にいますけど、最下位のチームの雰囲気じゃない」と話すように、チームは前向きな雰囲気で日頃の練習から取り組んでいる。
また、シーズン序盤にゴールマウスを守っていた三浦 基瑛は竹重の負傷により再び出番が巡ってきた。「危機的状況の中、自分が試合に出ることになって、緊張感やプレッシャーはありますけど、今年の春先から10試合以上試合に出て、できることも増えてきました。落ち着いてプレーもできたので、継続していけば、結果はついてくるんじゃないかなと思っています」と手ごたえと自信を得ている様子だった。
一方の金沢は前節、甲府と戦った。2点ビハインドの中、78分に庄司 朋乃也のゴールで反撃に出たが、1-2で敗戦してしまった。柳下 正明監督は「前半は良くなかった」と振り返りつつも、「後半に入ってからは落ち着いて距離感も少し良くなったし、チームとしての狙い、背後というのは持ちながらボールを動かしてプレーはできていた」とチームを評価。残留圏ギリギリの18位に位置しているが、ここで勝てば降格圏からさらに遠ざかることができる。
マンツーマンのディフェンスを敷き、高木 琢也監督が「粘り強く戦うチーム」と印象を語る金沢に対し、相模原としては「相手の危険なエリアで僕らが何回もトライできるか」(高木監督)がカギを握る。そして、いかに一つひとつの決定機をモノにできるか。これまでにも決定機をモノにできず、結果が伴わなかった試合が多いが、この負けられない一戦では確実に決めなければならない。
シーズンはもう終盤戦。ワンプレー、ワンプレーに重みを感じながら試合の行く末を見守りたい。
[ 文:舞野 隼大 ]
