両者決定機を逃しスコアレスドロー。1試合残し京都が“悲願”成就
京都サンガF.C.
MF 24
前節の岡山戦で少し堅く試合に入ってしまい、守りから入ったわけじゃないけれどダイナミックさに欠けたという反省がありました。今日は最初から積極的に相手の裏を狙ったり、カウンターを繰り出したり、ラインを高く保つことを意識して試合に入れたので、良い前半になったと思います。後半は相手もさすが11戦負けなしというか、修正することで相手のやりたいサッカーをさせてしまうこともありましたが、全員で粘り強く声をかけ合って守備を締められました。引き分けを狙うのではなく、カウンターに出ることもできた。満点は与えられないが合格点というか、自分たちのやれることはやったのかなと思います。 --後半はどのあたりを相手にやられたのか?数シーンだけど、スローインから(櫻川)ソロモン選手に簡単にそらされて、見木(友哉)選手などに前向きで運ばれるシーンがありました。もう少し、細かいセットプレーの場面でもっと声をかけ合ったり、タイトに行くことができれば良かったです。 --後半アディショナルタイムが7分と長かったが、最後はどんな心境で戦っていたのか?自分としては、それほどJ1昇格は意識せずに、むしろ「1点を取りたいな」という気持ちでやっていました。「(得点を取れずに)終わっちゃったかぁ……」という気持ちもありますし、それでもみんなが喜ぶ姿やJ1昇格が決まったことでホッともしました。この試合は失点は絶対にゼロでいく、その上で得点も狙っていたので、気持ちよく終われたかどうかでいえば100%ではないです。 --川﨑選手にとって飛躍のシーズンとなったが。ざっくり振り返れば大きく成長できたという満足感はあるけれど、一つひとつの試合を振り返ると自分の甘さが多く出た試合もあった。良いプレーがあれば、次の試合は悪かったりと、波もあったシーズンでした。(武田)将平くんや(福岡)慎平くんは、プレーに波がなかった。プレーも精神面も大人になると同時に、このガムシャラさというか、どん欲なサッカー少年のような気持ちは忘れずにいきたいです。
DF 17
J1昇格の懸かった緊張感のある試合でしたが、前節は「勝たなくちゃいけない、J1昇格しなきゃいけない」と硬くなってしまうメンタルで試合をしてしまった。今日は勝っても負けても、自分たちがやってきたサッカーをやる。思いっ切りやれるメンタリティーでプレーできました。勝ち切れなかったけれど、京都らしい良いサッカーができたと思います。 --荻原選手は左サイドや、時には中央からも攻め上がる場面があったが?SBだけど、ここ最近は中に入って関わったり、自分の可能性を少しずつ広げられている。このプレッシャーの掛かる試合でも、それを出せたのは良かったです。 --試合終了直後は涙を流していたが。感情がこみ上げてきました。隠し切れなかったですね。あと、正直に言うと、少しホッとしています。残り1試合あるけれど、肩の荷が下りるというか、うれしいしホッとしています。 --ロッカールームの雰囲気は?最高ですね。サッカーやってて良かったな、と思える瞬間がありました。
ジェフユナイテッド千葉
監督
今季最後のホームでの試合でしたが、多くの方々の声援ありがとうございました。1年本当にお疲れさまでした。まだ1試合残ってはいますが、本当に1年が過ぎるのが早いと思います。J1昇格できず、この順位にいるのは申し訳ないです。われわれの選手たちは一生懸命プレーしてくれたと思いますし、監督の力がまだまだ不足していると感じています。 今日は相手にプレッシャーを受ける姿を見せたり、難しい試合だったんですが、負けずに(無敗記録を)しっかり続けていけました。こういう状況でも勝てるようにならないといけないと思っているんですが、この時期に最後まで集中してくれた選手たちに感謝しています。まだ1試合残っているので、しっかり休んで最後の1試合で良い結果を得たいと思っています。曺 貴裁監督含めた京都の皆さんのJ1昇格を祝福します。本当におめでとうございます。来年のJ1での活躍を祈っています。 --後半はチームとして持ち直したが、どこを修正した?サッカーでは、前半あれだけ飛ばすと後半に体力的な問題が出るのは当たり前です。前半、相手のプレッシャーに対して忍耐強く防いでいたと思います。後半はわれわれにもチャンスがあったと思いますし、相手のプレッシャーが落ちた部分もありました。だから、プレーできる時間的な余裕があったのだと思います。強いプレッシャーに対して打開していく実力だったりとか、落ち着きが必要だと感じていました。
京都サンガF.C.
監督
素晴らしい雰囲気の中、90分プラス7分を双方で作ったゲームになりました。引き分け以上で12年ぶりのJ1昇格ということで、今年一緒にやっている選手やスタッフ、今までやってきた選手やスタッフも含めた全員の力だったと思います。 僕自身は53年前に下鴨神社の横で生まれて、18歳まで京都にいましたが、当時プロチームが京都にできるとは想像もしていなかったし、サンガスタジアムが亀岡にできることもまったく未知の世界でした。そういうところへ帰ってきて、J1昇格というよりは充実させた一日一日を選手たちに過ごさせてあげたいという一心でやってきました。 最後、選手の喜んでいる顔や泣き顔を見ると良かったなと思います。古都・京都において数百年の中で生まれたこのクラブの歴史を、自分は背負うことはできないけれど、ここから歴史を作ることはできるという気持ちでずっとやってきました。それに応えた選手たちは本当に素晴らしかったし、今日は勝点3は取れませんでしたが、今年の中でのベストゲームかなと思えるくらいの気迫が前面に出ていたゲームでした。京都に関わる皆さん全員に、本当におめでとうございますという言葉を送りたいです。 --後半の展開や、交代カードをどう考えていたか?相手は力のある選手が控えているので、3人同時に変えてくるとは思っていなかったけれど、さらに攻撃的にやってくるかもしれないとは、尹(晶煥)監督の過去の試合を見ても持っている采配でした。ゲームの流れは悪くなかったし、前半に(ヨルディ)バイスがアクシデントで交代していることもあって、少し我慢したところはあります。最後の2枚の交代はアディショナルタイムで、このまま勝点1でもわれわれはJ1昇格するので、選手に指示を出してゲームをクローズするように伝えました。それまでは勝点3を取りにいきました。 --前半途中から投入された長井 一真について。今年1年、試合に出たり出なかったり苦しい思いはしたでしょうが、今日は100点満点の出来でした。最後までラインはズルズル下がらず、相手の攻撃を受け止めるだけじゃなくて、攻撃に行けるように麻田(将吾)とラインを調整していた。彼ら2人や清水(圭介)の成長には目を見張るものがありました。
ジェフユナイテッド千葉
GK 1
新井 章太
相手の勢いをなかなか遮ることができなくて、難しい時間帯が続きましたけど、前半をしっかりしのいで、「ここからは俺らの試合」だと。決め切れたら一番でしたけど、負けずに失点ゼロで抑えられたのは、チームとして成長している証拠だと思います。だけど、決め切れないのはチームの課題だと思います。そこはもう1週間あるので、しっかり詰めたいです。 --自身のプレーを振り返って。今日ゴールを割られるとダメというか、その意味は自分で分かっているつもりでした。1点でも取られると相手のイケイケムードになってしまうというところで、ギリギリのところで防げたのは本当に良かったと思います。 --J1昇格を決めた京都と対戦して感じたことは?相手のほうが確実に切り替えは速かったし、球際やボールを止めるところだったり、ファウルで止めるところを徹底していて、シーズン通してできていたと思います。自分らも相手がどこを突かれたらイヤとか、そういうのを試合中に考えながら、一人ひとりがやっていくべきかなと思いました。
DF 13
鈴木 大輔
京都もJ1昇格が懸かった試合で、今まで以上に球際に強く来るところはある程度分かって入りました。こっちも「シンプルにやろう」と入りました。けど、相手のスピード・圧力に押された前半だったと思います。後半はスペースが少しずつ空いてきていると感じたので、守備のやり方は変えずに、奪ったあとはショートカウンターでいいのかなという感覚の中でやっていました。奪ったあと、ウチの逆サイドのシャドーの選手だったり、前の選手に簡単につけることができれば、チャンスを作れるだろうと。サイドの上がりも含めてチャンスは作れていたので、後半は守備のところでは変わらず我慢して、できたスペースのところを突きに行くところは意識してやっていました。 --対京都に向けてどのように戦おうとしていた?切り替えが速くて、その後のカウンターに出てくるスピードが速いことはスカウティングでも分かっていました。前線の選手の攻め残り方がけっこううまくて、取ったあと斜めに膨らんだような形で裏を取りにくるのですが、3バックで距離感を近くして守ろうと。今日はシュートを打たれながらも、GKの新井(章太)選手が相当救ってくれたので、そういうのも含めて守れたのかなと思っています。