敗れはしたが、オプションとなる[3-5-2]の精度は試合ごとに向上し、新たな一面もピッチで表現できつつある。攻撃で変化をつける増田 隼司、和田 昌士の両インサイドハーフは「プレーしていて楽しいし、自分の特長が生きるポジション」とプレーに手ごたえを感じていて、チーム全体の攻守における共通理解も進んでいる。
今季序盤は結果がついてこなかった大分だが、明治安田J2第6節の琉球戦で4-1と勝利して以降4試合で3勝。一気に順位を中位まで押し上げた。前節は徳島相手にクリーンシートで勝利。下平 隆宏監督は「徳島さんにボールを持たれる時間帯が長く、決定機も相手のほうが多かった」としながらも、苦しい展開の中、粘りを見せて勝ち取った勝点3に大きな価値を見いだしていた。
過密日程が続く大分は、13日にJリーグYBCルヴァンカップでG大阪と戦い、中2日で岩手戦を迎える。徳島戦からスタメン全員を入れ替えて臨んだとはいえ、連戦がどう影響するかも試合のポイントとなりそうだ。
互いのマスコットキャラクターのモチーフが鶴(キヅール)と亀(ニータン)であることから“鶴亀決戦”と銘打たれた対戦。ホームでいまだに勝利がない岩手にとっては、再浮上のきっかけをつかむ意味でも、3連敗をまぬがれる意味でも、勝利が欲しい試合となる。
[ 文:髙橋 拓磨 ]