では、両者の近況を見ていく。
まず、条件面としては徳島の分が悪い。JリーグYBCルヴァンカップに参戦している関係で今節は公式戦9連戦の8戦目。また、背番号10の渡井 理己が前々節・山形戦で筋肉系のトラブルにより負傷離脱。新たなキープレーヤーの活躍も期待された中で、前節・町田戦は替わって攻撃のアクセントになった児玉 駿斗が機能し、坪井 清志郎のJリーグ初得点といううれしいトピックスもあった。ただ、雨天のコンディションかつデュエルの多い一戦で疲労困憊。今節はアウェイ戦から戻って中2日で迎える一戦になるが、動きの量と質が落ちることは否めない。選手変更で補うのか、それとも試合運びでカバーするのか、指揮官の采配がカギを握る。
千葉の注目は、見木 友哉と高木 俊幸の2シャドー。巧みな技術を持つ両者が攻撃のアクセントになっている。また、興味深いのはボール支配率と勝点数の関係性。基本的に堅守速攻型ではあるが、個の能力が高い選手が多いだけにボールを保持する技術もある。しかしながら、ボールを保持した試合よりも、相手が主導権を握った試合のほうが勝点を得ている。それだけカウンターの精度が高いという証拠でもあり、何より枠内シュート率が高いのも特徴。カウンターからシュートまで完結させる意識だけでなく、それをしっかりと好機に結びつけられるのが千葉の強みだろう。
ボール保持率が勝率に直結する徳島。ボールを持たずとも勝点に直結させられる千葉。
この矛盾、決着はいかに。
[ 文:柏原 敏 ]


