左ウイングバックの武田 英二郎が累積警告で出場停止になることもあり、2020年のプロ入りから昨季まで東京Vでプレーし、初めての古巣戦となる山下の先発出場が濃厚だ。東京Vは攻撃時に両SBが上がりっぱなしで、その裏を突かれて失点する場面が目立つ。そのスペースは“猟犬”山下にとっては格好の獲物だ。「ヴェルディには特別な思い、感謝の気持ちもいっぱいある。自分が成長した姿を見せられるように全力でぶつかりたい」と気合いが入っている。また、ボランチの和田 拓也は東京Vの育成組織で育ち、2012年までプレー。古巣戦は大宮時代の2017年以来となるが、こちらは「楽しみといえば楽しみですけど、会いたい選手には会ってるのでそんなに……」と自然体で臨む。
一方の東京Vは前節、相馬 直樹監督に交代したばかりの大宮に1-1で引き分けた。前半に中盤で縦パスを引っかけてからのショートカウンターで先制したものの、後半は相手に主導権を握られ、押し返そうと前線から激しくプレスに行ったところでSBの裏に蹴り込まれて失点した。明治安田J2第9節以降の11試合で1勝しかできておらず、一時は2位まで上がった順位も14位まで後退した。
SBの裏という弱点はありつつも、ボールを握って攻めれば崩す力はリーグ2位タイの得点数が証明している。現在6ゴールでチームトップタイの杉本 竜士、そして今季まだ2ゴールだが昨季は17ゴールを挙げた小池 純輝にとっても横浜FCとの対戦は古巣戦。互いに恩返しとチームの勝利のために、熱いプレーを見せてくれるだろう。
[ 文:芥川 和久 ]
