秋田は前節、琉球とのアウェイ戦をウノゼロで競り勝った。台風11号が沖縄本島に接近する暴風と豪雨の中、風上に立った前半にCKから先制に成功。風下の後半は割り切って1点を守り抜く試合運びを徹底して、勝点3をつかみ取った。
一方の徳島は前節、甲府とのホーム戦を2-0で制した。両ウイングが前半に得点を決め、後半は甲府に攻め込まれたが最後まで失点を許さなかった。
徳島は12試合負けなしで好調を維持し、現在は3連勝中でJ1参入プレーオフ進出争いに食い込む勢い。リーグ最少失点の守備力に加え、攻撃力も向上して勝ち切る試合が増えている。とはいえ、残り8試合で6位との勝点差は『5』と予断を許さない状況は変わらず、必勝態勢で秋田に乗り込むだろう。
前回対戦は3月23日の明治安田J2第6節。スコアレスドローとなったこの試合で、徳島のボール保持率は約7割に達した。しかし池田 樹雷人は「まったくストレスはないし、それが自分たちのスタイル」とし、「ボールを取ってショートカウンターで点が入れば良かった。ポゼッション率は気にしていない。粘り強く守れていた証拠」と話している。今節もおそらく同様の展開が予想される。
低い位置からビルドアップする徳島に対し、秋田は守備の時間が長くなるだろう。ただ、自陣で引いているだけでは消耗する。第22節の新潟戦や第32節の栃木戦では、ボールを保持する相手に対して前から奪いにいく守備が出せず、特に前半はふがいない試合運びとなった。この反省を生かして、ディフェンスラインをこまめにコントロールしてコンパクトな陣形を維持し、強気で前からボールを奪いにいかなければならない。
自分たちのスタイルをどれだけ貫けるか。両チームの“徹底力”が問われる一戦になりそうだ。
[ 文:竹内 松裕 ]

