栃木は前節、アウェイで横浜FCと対戦して0-0で引き分けた。時間の経過とともに徐々にペースを握ると、後半には谷内田 哲平の高精度のリスタートからたびたびチャンスをつかんだが、79分の鈴木 海音のヘディングシュートがGKに阻まれるなどゴールはならず。上位撃破とはいかなかったが、これで3試合負けなしと好調をキープしたままホーム戦を迎える。
リーグで3番目に少ない失点数を誇る守備については、前から奪いにいくとき、後ろに構えるときのメリハリがあり、チーム全員で統一感を持った安定感のある戦いができている。安定した守備がある以上、やはり、勝ち切るためにはゴールが必要という状況だ。
福森 健太が「現状の栃木は相手を見ながら攻守ともにできており、そこから勝ち切れると自分たちの強さを感じられると思うし、そこが伸びシロだと思う」と語るように、勝ってこそ1つ上のステージに手を届かせられるというもの。今季の栃木はまだ上位勢を撃破できておらず、引き分け止まり。ホームに迎える上位・仙台を叩けるか否かは、チームとして試合ごとに積み上げを感じられている現状だからこそ、非常に重要な意味を持つ。
一方の仙台は前節、アウェイで大分と戦い、0-1で敗戦。泥沼の5連敗となった。この大分戦から指揮官が伊藤 彰監督に代わっていたが、ボランチの主軸であるフォギーニョと、吉野 恭平が2人同時に出場停止という苦しい事情も影響し、初陣を白星で飾ることはできなかった。
伊藤監督は前節の敗因について、「途中からボールを持たれたところでわれわれとしては少し引き過ぎてしまったのかな、というのはある。ここ数試合そういう場面がすごく多かったので、そこは改善しなければいけない」と分析。シーズン終盤に来て調子を落としているチーム状態を引き上げるべく、修正点の洗い出しと改善が急務だ。
5連敗ながらJ1参入プレーオフ圏内をキープする仙台は、昇格戦線に踏みとどまれるか、いまがまさに正念場だ。
[ 文:鈴木 康浩 ]

