清水にとっては、ここに段違いの戦力で臨むことになる。2月1日に権田 修一、チアゴ サンタナ、松岡 大起の契約更新が発表され、2チームぶんを作れるほどの戦力がそろった。
鹿児島キャンプでは練習試合を二度行ったが、その最後の試合は磐田との“静岡ダービー”だった。45分×4本で行われた試合は、1、2本目がレギュラーとみられるメンバーで臨み、キャンプから導入している3バックで戦った。1本目はディサロ 燦シルヴァーノが2得点。エンドが変わった2本目はメンバーを代えて4バックに戻すと多少苦戦したものの、終了間際のワンチャンスでチアゴ サンタナが決めて3点目。磐田に完勝した。
清水に戻り、開幕までの2週間は3バック、4バックの練習を続け、精度を高めている。開幕戦の相手は水戸となるが、昨季まで水戸で3年間指揮を執り、「全選手ほぼ知っていて、バイタリティー、メンタリティー含めてプレーの特徴以外のところまで把握している」と話す秋葉 忠宏コーチがいるのは大きなアドバンテージとなりそうだ。
一方、水戸もプレシーズンで順調な仕上がりを見せているようだ。
12日には『いばらきサッカーフェスティバル2023』で鹿島と対戦した。26分に武田 英寿がスルーパスに抜け出してネットを揺らすと、58分には左サイドから右サイドに展開し、右SBの村田 航一がゴールに押し込んで追加点。その後、鹿島の猛攻を受けるが、GK山口 瑠伊のセーブなどもあって完封。2-0で勝利した。
水戸の注目はなんと言っても先制点を決めた武田だろう。青森山田高から鳴り物入りで浦和に加入。ルーキーイヤーはJ1リーグ戦3試合の出場に終わり、翌年途中に琉球へ育成型期限付き移籍。なかなかポテンシャルを発揮できていなかった中で、昨季は大宮に育成型期限付き移籍して、J2リーグ戦31試合出場と多くの実戦経験を積むことになった。今季は水戸へと移り、さらなる飛躍が期待されている。
[ 文:田中 芳樹 ]

