『復興応援試合』と銘打たれた仙台戦は、『90分間止まらない、倒れないサッカー』を体現した。前半、いわきのチャンスシーンが続く中でセットプレーの2次攻撃から江川 慶城が先制点を決める。後半から攻撃にパワーを加えてくる仙台に対して守備に回る時間も長かったが、球際や走力でつけ入るスキを与えず、無失点に抑えた。
多くの選手が1万人を超える会場で試合をしたことは初めての経験だった。その1人で、仙台戦で初スタメンとなった加瀬 直輝が「緊張もあった中で徐々に楽しくなってきた」と話したように、次第に会場の空気を変えるように主導権を握った。開幕戦から勝利までわずかに足りない試合が続いたが、仙台戦に限って言えば守備面に改善が見られ、状況に応じて布陣を変えてくる相手にも動揺せず、自分たちのやるべきことを遂行した。初勝利を収めたことで、サポーターの期待も膨らんでいるはずだ。今節からホーム連戦となるため、ここでさらに勢いづいてJ2で旋風を巻き起こしたい。
アウェイに乗り込む徳島は、ベニャート ラバイン監督就任後まだ勝利がない。前節・東京V戦は、後方からのパス回しをする中でハイプレスに苦しみ、思うようなサッカーを展開できず、0-2で敗戦した。ベニャート ラバイン監督の戦術浸透は発展途上だが、ブレずに勝利を目指す姿勢は示せている。柿谷 曜一朗や西谷 和希のように技術があり、ドリブルではがせる選手が多いため、パスワークでハイプレスをかいくぐりながら、チャンスをモノにして、徳島に勝点3を持ち帰りたい。
[ 文:柿崎 優成 ]
