「チームとしては多くのケガ人も抱えながら、試合に出られない選手たちのぶんも頑張ろうと、出場した選手たちが奮起してくれた結果でした」と町田の黒田 剛監督が前節・大分戦後の会見で話しているが、町田の強みの1つは今季主力として出場してきたミッチェル デューク、池田 樹雷人ら何人かの選手を欠いても首位にいるということ。この町田をホームに迎える7位の甲府は奇をてらうことなく、自分たちがここまでやり続けてきたサッカーの精度、強度を少しでも高めながらミスを少なくして、戦った結果を受け入れるしかない。
若い選手が多い甲府は失点が多いものの、前節は改善が見られた。栃木に1-0で勝って、連敗を『2』で止めた勢いや自信を持って町田に挑めるかがポイントになりそう。
予算規模が急激に大きくなったことが推測される町田。2021年度のクラブ決算の資料を見れば、チーム人件費は甲府をすでに約1.7億円上回っているが、今季の補強を見れば相当に増えていると思われる。J1昇格に向けて相当な準備をしてシーズンに臨んでいる町田に対して、2017年にJ2降格が決まって以来クラブ規模は変わらず、J1再昇格を果たせていない甲府だが、昨季は天皇杯優勝という大きな活力を得た。今季は9月からAFCチャンピオンズリーグもある難しいシーズンだが、現状を見ればJ1昇格のチャンスが十分にありそうで、ここで町田に勝って勝点差を『3』に縮めたい。前から積極的にボールを奪いにいく面など、戦術的には重なる甲府と町田がどこに違いを見いだして相手を上回っていくのか、注目したい。
[ 文:マツオ ジュン ]