いわきの村主 博正監督と、大宮の相馬 直樹監督。両者の名前を聞いて思い起こす方も多いだろうか。2014年から2019年まで町田で相馬監督、村主コーチ・ヘッドコーチとしてともに戦い、一時代を築いた2人が、指揮官として相まみえる。
いわきは、5連敗で最下位を抜け出せていない。前節・秋田戦は、引き分け濃厚の試合展開から予期せぬPKを与えて失点。攻守両面でこれまでの反省を生かした形が見えたが、再び勝点をゼロにしてしまった。この試練は険しく長い。
嵯峨 理久が一発退場となり、今節は出場停止。サイドのキーマンを失うことは痛手だ。誰が代役を担い、チームにプラスαをもたらすか。村主監督は秋田戦後に「勝てば選手の良さがもっと出る。勝つための方法を選手に落とし込んで、勝点3を取ることを優先したい」と話している。
中3日で臨む大宮に対していわきは中2日と、調整日が1日少ないが、地の利を生かしてホームで勝ち、4日後の次節・磐田戦につなげたい。
大宮は6連敗と勝てない試合が続く中で、前節・岡山戦は終了間際に富山 貴光の得点で同点に。連敗を止め、今後へ希望が見えるような終わり方をした。富山は試合後、「良い起爆剤になったと思う。より一層アグレッシブにプレーできて、チームも乗っていけると思う」と自信をのぞかせた。
相馬監督も「この状況をなんとかしたいという思いでよく追いついてくれた。この勝点1を意味あるものにしないといけない」と総括。いわき戦は勝利を目指してファイティングポーズを取ってくるだろう。勝てばアウェイ戦今季初勝利となる。
現在の状況を抜け出すためには、先制点が何よりも大きな意味を持つ。どちらが先に得点して試合を優位に進め、“裏天王山”を制するか。
[ 文:柿崎 優成 ]
