さらに、今節は順位の近い相手に勝点3を与えず、勝点3を加えることができる“シックスポイントゲーム”。順位表を見ても、中位グループと上位グループとの勝点差はまだ小さい。ブレずに自らの強みを出し切り、勝点3を積み上げて上位進出のきっかけをつかむのはどちらか。
秋田はJリーグYBCルヴァンカップの日程に伴い、先週は公式戦がなかった。6月11日に行われた直近の前々節・金沢戦はスコアレスドロー。2試合ぶりに無失点を達成したことは1つの収穫だが、ここ5試合はわずか1得点にとどまっている。リーグで4番目に少ない失点数が示すように、守備は計算できる。だが、得点力不足が勝ち切れない要因になっていることは明白だ。
それでも、光明はある。6月17日に実施した仙台大との練習試合では7-2で勝利。青木 翔大が先制点を決め、負傷で離脱していた中村 亮太や齋藤 恵太が復帰早々に得点したことは、チーム全体に推進力をもたらす点で間違いなくプラスになる。
対する藤枝は前節、ホームで熊本と対戦し、0-4で敗れた。低い位置からボールをつなごうとするも、熊本のハイプレスに苦しみ、前半だけで4失点を喫してしまった。
秋田は前線からの守備が攻撃のスタートであり、相手のパス回しにプレッシャーを掛けてボールを奪いたい狙いがある。藤枝は前節の反省を踏まえて、秋田の陣形をひっくり返そうとしてくる可能性もあるが、だとしても秋田がやることは変わらない。ディフェンスラインを強気にコントロールしてコンパクトな陣形を維持し、セカンドボールの奪い合いを制して長短のカウンターの回数を増やしていきたい。
一方、吉田 謙監督が「超攻撃的なチーム」と藤枝を称したように、藤枝は今季10試合で複数得点を奪っており、その10試合では8勝1分1敗。反対に、1得点以下に終わった試合では3分8敗となっている。
11得点で得点ランキング1位タイの渡邉 りょうや、右サイドを躍動して7アシストを挙げている久保 藤次郎らは好調を維持。前回対戦の明治安田J2第3節では秋田に敗れ、J2昇格後初黒星を喫しており、リベンジの思いは強いだろう。
秋田としては持ち前の体を張った守備で藤枝の攻撃をしのぎ、失点をせずに試合を進めることが勝利への近道となりそうだ。
[ 文:竹内 松裕 ]

