ホームの藤枝は、前半戦最後の前々節・熊本戦で0-4の大敗を喫したが、前節は前回0-1で敗れた秋田への雪辱に成功し(3○1)、自信を取り戻している。ロングボールを多用しながら前から圧力を掛けてくる秋田に対して、自分たちもうまく長いボールを使いながら相手のペースに持ち込ませず、速い攻撃で3得点を奪った。それは戦い方の引き出しを増やすという意味でも大きな収穫だった。
対する山口は、フアン エスナイデル監督就任初戦の明治安田J2第20節・甲府戦こそ退場者が出たあとに4失点して敗れたが、その後は仙台を2-0で破り、前節は栃木と0-0のドロー。得点力に関してはまだ大きな成果は出ていないが、守備も非常にアグレッシブになり、チーム全体のハードワークで2試合連続無失点と手ごたえが見え始めている。
藤枝はディフェンスラインからパスをつないでくるチームなので、山口が高い位置でボールを奪う回数を増やせれば、ショートカウンターからゴールを奪う可能性を高めることができる。そこは今節で強く意識してくるだろう。
もちろん藤枝もそれは予想している。山口に在籍経験のある岩渕 良太が「秋田戦のイメージを生かせると思います」と言うとおり、ロングボールで山口の守備を裏返すことを狙っていくだろう。それに山口がどう対処するのかも注目点となる。
そして藤枝のほうも、高い位置で奪ってショートカウンターという形は狙っている。そうした駆け引きや、お互いの強みのぶつけ合いは、今節の大きな醍醐味であり、勝敗を分ける大きなポイントにもなってくるだろう。
[ 文:前島 芳雄 ]


