昇格に向けた伝統の一戦。乾貴士のゴールで清水が2位に浮上
ジュビロ磐田
MF 10
失点後は、無理にリズムを作りにいくよりは、リスクを避けて追加点を取られないことを考えた。90分間の戦いを考えて、ローリスクというのを選択しました。ただ、判断が悪くてボールが前に進まないことがあったので、「中央にボールを入れていかないと」ということで選手たちとコミュニケーションをとった。その両面を使い分けながらやるイメージは持っていた。 --後半について。後半はチャンスがありましたし、相手の守備の仕方も分かったので、そこはみんなで整理して入って、そこを使いながら決定機を作れた。ただ、相手が3枚にしたあとはより一層、ゴール前の駆け引きが必要になって、そこに走り込む選手が出なかったというのはチームの反省点だと思います。 --今後に向けて。自分たちが改善すべきところに目を向けてやっていくしかないと思います。そこを改善したときに、勝利にふさわしいチームになれる自信を僕自身も持っていますし、メンタル的な部分では改善すべきポイントは整理できているので、前向きに修正していくことを意識してしっかりと準備していきたい。
清水エスパルス
監督
ダービーの素晴らしさ、怖さ、このエキサイティングなスタジアムの雰囲気を含めて、日本一のダービーを勝利で終わることができて最高だと思っています。そこには、清水エスパルスを愛するサポーター・ファミリーがこれだけ集まってくれたし、あの大歓声、われわれとともに戦ってくれる。だからこそ、サポーターのほうに向かって攻めたボールが、相手に当たってゴールにねじ込まれる。素晴らしいゴールだったし、後半は最後の最後まであの声援を背中に、体を張り続けました。何度も何度も際どいシーンだったり、押し込まれるシーンもありましたが、全員で、誰が出ても最後の最後まで走って体を張り続けました。まさに日本一のダービーだったと思っていますが、その中でしっかりと結果を出してみせてくれた。このひりついた、緊迫感のあるゲームをしっかりとモノにする。そのしたたかさ、我慢強さ、勝負強さを含めてタフで頼もしい選手たちだと思います。 だからこそ、あと4つ。まだわれわれは何も勝ち取っていません。このダービーの1勝の重みをより大きなものにするためにも、(乾)貴士が言ったように、ここから一切譲るつもりもないので、この順位以上をキープして必ず昇格するんだと。ここから幸い2週間空いて、この過ごし方が大事になると思うので、全員でまたしっかりと過ごして、あと4つ駆け抜けて、最後の最後にみんなで笑えるようにやっていきたいです。 --終盤、押し込まれる展開になったのは想定内か、それともうまくいかなかったのか?(後半は)最初「4バックで入りたい」と選手が言っていたので、後半の頭は4バックでいきましたが、やはりわれわれが気になっているところでフィニッシュまで行かれました。そこで3バックにして、「しっかりと手堅くした中でカウンターで仕留めよう」という話をしていました。 勝っているチームが押し込まれるのは世の常。ダービーで、われわれが勝っている状態でずっと押し込めるほど甘くないし、そんなに勝負は甘くない。予定どおりというか、こういう展開になるだろうと思っていました。だからこそ、守り切るのではなくて、カウンターで仕留める、追加点を取るという話をしていました。相手が差し込んできたり、スキを見せたところでカウンターなのか、セットプレーなのか、追加点を取るという話をしていて、そこに宿題は残りましたが、最後の最後まで体を張ってみせた。最後は理屈ではありません。特にCKからかき出すところは理屈ではないと思います。ボードで動かすものでもないので、このエンブレムを背負って立った選手たち、特にアカデミーの(宮本)航汰、(西澤)健太は最後まで体を張っていたし、このエンブレムを背負って立つすべての選手が、あの気迫、執念、執着でゴールを割らせなかったと思っています。サポーター・ファミリーを含めて残り4試合、このメンタリティーを忘れずにやっていきたいと思います。
ジュビロ磐田
監督
この重要な一戦に向けて、本当にたくさんのサポーターが駆けつけてくれました。そうではないサポーターも、いろいろな方法でわれわれの背中を後押ししてくれていたと思います。そういうサポーターに勝ちを届けられず、本当に申し訳なく思っています。 試合は、われわれが想定した中でしっかりとプレーできたと思っています。不運なところで失点してしまい、苦しい状況にはなりましたが、われわれが続けて準備してきたことをピッチで表現してくれたと思います。 後半は、もう1つギアを上げて点を取りにいこうというところで、選手は最後までゴールに向かって得点を奪いにいくために走り切ってくれたと思っています。得点を奪えず、そのままゲームセットということで敗戦になりましたが、選手には感謝しています。勝ち切れなかった敗因はすべて自分にあると思っています。 --失点シーンについて。いろいろな要素があると思います。あそこはゴールキックからでしたけど、もう1つボールを動かせたかなとも思いますし、そこで動かせないと判断をして長いボールを入れました。そのときに、どれだけディフェンスラインが押し上げられたか。本当に細かいところですけど、そういうところが勝敗を分けたと思っています。 --先発に松原 后選手を起用した意図は?(前々節・)岡山戦でひざを負傷しました。いろいろと検査をして、メディカルチームと話して1週間空きましたが、今週はフルでトレーニングができるところまで回復しました。もちろん、練習のところでゲーム形式もやりましたが、それまでのパフォーマンスを見せてくれたので、「いける」という判断をして起用しました。多少、クロスの本数は少なかったかもしれないですが、本人の普段どおりのパフォーマンスだったと思っています。 --残り4試合へ向けて。もうすでに終わった時点で、次の対戦チームに切り替えるということを選手たちにも伝えましたし、ここの一戦で終わりではない。われわれにも十分にチャンスはある。自分たちで手繰り寄せるために準備をしていきたい。
清水エスパルス
FW 33
乾 貴士
とにかく勝って良かったです。ゴールに関しては誰のゴールでも良かったので、それがたまたま自分だったというだけだと思います。ゴールシーンはどういう形か覚えていませんが、とにかくこぼれてきて、ダイレクトで打ちやすいようなボールだったので、思い切って打ってみました。ここ最近、自分の中でもその意識が少なかったので、「打ってみよう」という感じでした。 磐田はカウンターを狙っているので、真ん中で自分たちが悪い取られ方をするとカウンターは鋭く、特にジャーメイン(良)選手が思っていた以上に速かったので、そこは厄介でしたが、後ろの選手が粘り強く守ってくれました。 終盤はもう耐えるしかないという感じでした。「耐えるぞ」というのはみんな思っていたし、そういう声もかかっていました。カウンターに行ける感じでもなかったので、そこは難しかったのですが、とにかく耐えることができたのは良かったと思います。 この1勝は大きいですが、あと4試合がすべて。4試合が終わって、そのときに昇格していないと意味がないので、この2位を譲らないためにあと4試合を4連勝で終わりたいと思います。
DF 50
鈴木 義宜
キーマンであるジャーメイン(良)選手と自分たちがやり合うというのは分かっていたし、相手は自分たちの左、相手の右サイドから攻撃してくることが多いのは分かっていました。それは後半もそうですが、そこで対応が多くなることは分かっていたので、結果的に(失点)ゼロで抑えられたのは良かったです。ただ、1本股を抜かれてやられてしまったので、そこはもっともっと自分自身もレベルを上げていきたいと思います。 チームとしてもっとボールを握って、相手が前に出てくるところで背後を突いたり、うまいゲーム運びを理想にしなければいけないと思います。ただ、ダービーというプレッシャーだったり、雰囲気だったり、自分たちも3枚にしたというのもあって、セットプレーも増えてしまったのかなと思います。後半セットプレーが続いた中で、しぶとくみんなが体を張ってゼロに抑えたので、これをベースにどの試合でもやらなければいけません。そのメンタリティーがこれから4試合、うまくいくことだけではないと思うので、そういう時間帯でしぶとく守れることを証明できたと思います。それを残り4試合もやっていきたいです。