藤枝優勢の時間が長い中、長崎が5得点を挙げて4試合ぶりの勝利
藤枝MYFC
--スコアほどの差は内容にはなかったと思いますが、試合を振り返ってどう感じていますか。僕らが先に失点してしまったので前がかりになったし、前がかりになってしまってああいうオープンな展開になるというのは試合前に予想もできていたことでした。前半、0-2で終わって、後半立ち上がりに僕らもチャンスは作れていたのですが、そこで決め切ることができなかった。逆に長崎の選手たちはチャンスでしっかりと点を取ってきた。そこの差もちょっと出たのかなと思いました。 --ここ4試合の守備を重視するスタンスから本来のスタイルに戻したことでのギャップはありましたか。僕らは攻撃的に、今日みたいなサッカーをチームとしてやりたいと思っています。でも、なかなか勝てない段階で守備の割合というか、そこに重きを置くようなサッカーをしていたのですが、それで勝てたからOKではなくて、本質というか、僕らが本当にやりたいサッカーは攻撃的にボールを持つ時間を増やすというもの。ただ、4試合うまくいっていたというか、負けていなかったという事実もあります。ここ4試合を守備的というのだったら、守備的にいく時間をこれまでがゼロだったらそれを3だったり、4だったりと割合を増やしていくバランスをいま探っている段階です。今日も攻撃的にいきましたけれど、ここ4試合うまくいっていた部分は自分たちのスタイルとして組み込んでいかないといけない。 夏にメンバーの入れ替えもあって、新しいスタイルを構築しようという中で、ここ4試合は割り切ったサッカーをやっていましたけれど、それでOKではないので。4試合うまくいったから新しいスタイルができたという意見もあるのですが、そうじゃなくて、まだまだ試行錯誤の段階。攻撃的にいくのか、守備の時間、ブロックを作って失点をしないための時間を作る。その割合をチームとして合わせていかないといけない。まだまだ手探りの段階という感覚ですね。
FW 77
--敗れはしましたが、加入後初得点を記録しました。1つ結果が欲しいなというのはずっと思っていたことでした。久しぶりにメンバー入りして結果を出せたことは良かったかなと思います。 --夏の加入で前節・清水戦まではメンバー外も続いていました。即戦力という見方をされる中で悔しさやもどかしさもあったのでは。(前節までメンバー外だったのは)シンプルにメンバー外でした。それでも、絶対にチャンスは来ると思っていたので、そのときに向けて準備はしていました。今日は得点以外のプレーは自分の中で全然納得できていないのですけれど、1つ結果は出せたので、ここからもっとチームに貢献していきたいなと思います。 --チームとしてチャンスの数は十分にあったと思うが、勝敗を分けたのは決定力でしょうか。最後のクオリティーはサッカーにおいてすごく大事だと思います。いくらパスをつないでも、シュートを打っても、点が入らなければ意味がない。そこは長崎さんのほうがクオリティーが高かったなという印象です。
V・ファーレン長崎
監督
ここ最近の成績が良くなかったので、(選手たちは)少しナーバスになっているのかなというところが見受けられました。それも普通だと思いますし、ホーム(前々節・町田戦)で6失点して、アウェイ(前節・磐田戦)で0-1で敗れて、ホームで勝たないといけないという意識は増しました。ただ、先制点を奪ったことで、落ち着きが少しずつ出てきたのではないかなと思います。 --試合前に「サイドで三角形を作っていく」ことをポイントに挙げていましたが、今日の試合ではどうだったのでしょうか。相手を研究した中で、三角形を作ったところからタイミングよく背後を突くということは分析していました。今日はロングボールからフアンマ デルガドやマルコス ギリェルメがそこを突くことができていたと思いますし、有効的にできていたと思います。 --今日の試合での収穫と課題は。試合ごとにストーリーがあると思います。今日は競り合いが多い試合だったと思いますし、次の相手(甲府)はもっと経験のある選手がいるし、ポゼッションがうまいチームだと思います。ただ、次節まで準備の時間が長いので、水曜日からしっかりと選手に伝えながら準備していきたいと思います。次の相手はJ1昇格プレーオフで関わってくる相手なので、しっかり勝たないといけない。 --選手たちの硬さというのはどこに感じましたか。イージーミスが多過ぎたこと。あとはビルドアップで少し、つないでからロングボールを入れる形で良かったのに、直接ロングボールを入れることがありました。ただ、連敗していたのでそれも普通のことじゃないかなと思います。
藤枝MYFC
監督
本日のわれわれのテーマですね。(J2第34節・)熊本戦からしっかりとした守備の構築、ミドルブロックを組みながらハイプレスも柔軟に、相手に対して対応していきましょうというところができている中で、今日の長崎さん相手にはそこよりも、勝つ確率を上げるためにはボールがオンのときにどうやって相手のファーストライン、セカンドライン、サードラインを攻略していくかが勝負になると思って、1週間準備をしてきました。 相手のストロングなところはもちろん、攻撃的な選手が多い中、われわれの攻撃をして、守備をするという形ができたらと思っていたのですが、なかなかGK、CB、ボランチからシャドーやトップのところに刺すようなパスが、空いてはいるのだけれど入らない。少し悪い言い方をすると、臆病になっているのかなと思いました。選手にはロッカールームでも言いましたが、「われわれが目指しているところはそこじゃない。もっと前のめりに倒れる、もっとチャレンジをして相手を凌駕していくサッカーがしたいよね」ということを伝えました。ただ、選手も人間ですから、ここ4試合できていたもの。少し大味な一発で背後を狙うような、ボール保持じゃないところの残像があって、その残像がチャレンジをさせなかったのかなと思います。 開幕当初を思い出すと面白いようにボールを回していたので、もう一度あのようなサッカーをしながら、ここ4試合で培ってきたミドルブロックやハイプレスの柔軟性を表現できるような、相手がイヤがることを攻守ともに柔軟にできるチームにしていきたいなと思います。 --ここ4試合のスタイルから藤枝本来のスタイルに戻して臨んだのには長崎のスタイルも影響したと思いますが、その選択をした一番の理由はどこでしょうか。一番は(前節で)清水に勝って、「じゃあ、ここから」だと思いました。「ここから」というのは順位的なものではなくて、クラブとしてもう1個上のステージに立ちたいなという思いがありました。30%台の保持率で勝つというのがJ1にしろ、そういうサッカー(が多い)。それはもちろん分かっていますが、65%の保持率でも勝てるよねというサッカーにわれわれはチャレンジしている。守備の部分が構築されたので、攻撃の部分の上積みをして、なおかつ長崎さんはキーパスというかラインを越えるボールに対するウィークがあったので、そこをうまく突ければこの試合でも成長できるし、この試合でも65%の保持率を出しながら勝つことができるのかなという意味で、今日はこの選択をしました。
V・ファーレン長崎
MF 6
鍬先 祐弥
--立ち上がりから縦パスを差し込まれる展開が多く、中盤の底を1枚で守ることに苦労したのでは。けっこうキツいなと思いながら守っていました(苦笑)。ただ、後半の途中から(ボランチを)2枚にすることになったのですが、序盤よりは堅さを出せたというか、改善することができたかなと思います。 --藤枝にボールを持たれることは想定できていたと思うが、それでも先に点を取れたことでラクになったところは大きいのでは。ここ最近、悪い流れの試合が続いていた中で、今日は先に点を取ることができた。先制できたことは大きかったなと思います。 --中盤の底を1枚で守る形でスペースが生まれやすいぶん、先読みし過ぎて外されるシーンもあったが。相手もそこを狙ってきていたし、藤枝さんはそういうのが得意なチームだったので、そこは苦戦しました。ただ、後ろを含めて、最後のところで粘って守ることができたので、そこは良かったかなと思います。
MF 35
安部 大晴
--前回のホーム戦である前々節・町田戦は、自身としても悔しいパフォーマンスだったと思います。それ以来のホームで期するものもあったのでは。町田戦で自分としても(途中出場での)入りのワンプレー目から悪かったなというのがあって、そのあとも落ち着かないプレーをしてしまいました。試合を見返したときにパスを受ける前の準備など改善できることは多かったなと思いました。そこは練習から意識して取り組んでいかないと試合ではできないと自分でも捉えているので、今週の練習では強く意識して取り組みました。 試合に入ったときには声を出したり、自分の特長を出すことが自分のパフォーマンスの向上にもつながると思っていました。今日も1つ、ゴール前で決定機がありましたけれど、そこで決め切るか、やり切って終わるのか。そこで次の出場機会が得られるかどうかが変わってくると思うので、もう1個上のレベルにこだわっていきたい。 --トップ下やボランチなど名目上のポジションはあるが、自身の良さを出すポジション、役割を今季は模索していると思います。そこについてはシーズン終盤に来てどう感じていますか。自分としても「ここでやる!」というものはあまりなくて。いろいろなところをできるのが自分の特長だと思っているので、練習からどこで出てもいいように準備するべきだし、試合に出たらしっかりとしたパフォーマンスを見せないと、町田戦のようになってしまう。どこで出てもいいような準備は常にしています。
DF 8
増山 朝陽
--4試合ぶりの勝利。とにかく結果が欲しい中でしっかりと勝つことができました。前回のホーム(前々節・町田戦)で大敗したあとのホーム戦で、大勝できたことは良かったと思います。ただ、失点したことがもったいなかった。相手が引いてくれたことで僕やヨネくん(米田 隼也)のところにスペースが空いていた。そこを自由にやらせてしまうと相手にボールを運ばれてしまうのですけれど、そうではなかったし、そこが今日は良かったと思います。内容以上に点が入ったことは非常に良かったのかなと思います。 --従来だったら守から攻に切り替わったときにいるはずの高い位置に自身がいないことが多いように感じました。意識的に低い位置を取っていたのでしょうか。今日は後ろをけっこう気にしていました。チームとして左上がりになることが多かったし、(中村)慶太くんが自分の前からいなくなることがあるというか、自由にやるので(笑)。それもあって自分が高い位置に行っても孤立してしまうし、やり直すことを意識して僕自身はやっていました。無失点でいきたかったので、交代したあとですけれど、失点してしまったことは悔しいですね。 --ファウルトラブルを気にしてマテウス ジェズス選手を下げたあとにダブルボランチにしたことで、安定した印象があります。それもありますし、(松澤)海斗が途中から入ってくるとキツい時間帯でも運んでくれるので、後ろとしては助かると思います。[4-4]で2ラインのブロックを作るようにしてカウンターにも行けたので、そこは強さを出せたかなと思います。