愛媛は昨季、クラブに初めてタイトルをもたらした主力選手がほぼ残留。その上で若手成長株を中心に10選手を新加入させて、リスタートを切っている。タクトを振るのは3年目の指揮となる石丸 清隆監督。常に足を止めずに攻守でアクションを起こし続ける“ノンストップ・フットボール”を掲げ、さらなる成熟を目指してJ2に殴り込みをかける。
ただ、愛媛は開幕戦からいきなり「僕たちがやりにくい相手」(石丸監督)と対峙することとなる。
ソリッドな守備に加え、シンプルに前線へロングボールを供給して屈強なフィジカルで押し込む秋田のスタイルは、愛媛が最も苦手とするところ。まずは相手のペースに引きずり込まれないことが求められるが、そこでカギになってくるのが中盤の立ち回り方。ボランチの深澤 佑太は「中盤の選手がどれだけセカンドボールを拾えるか。そこで自分たちのリズムにできるのか、相手に押し込まれるのかが決まってくる」と自身の役割の重要性を説き、ボールを保持する時間が長くなれば、おのずと愛媛に勝機が傾いてくると見ている。
就任5年目となる吉田 謙監督が率いる秋田の進む道に今季もブレはなさそうだ。攻守両面でフィジカルの強みを生かしたスタイルはリーグでも一目置かれる存在だが、今季は昨季J3でダントツの得点王を獲得した小松 蓮をエース候補として招き入れ、得点力向上を狙う。小松は松本に所属していた昨季、明治安田J3第20節・愛媛戦で技アリのゴラッソをニンジニアスタジアムで決めており、愛媛との相性も良好。秋田の新たなストロングとなることを証明したいところだ。
[ 文:松本 隆志 ]

