愛媛は前節、アウェイで山口と対戦し、1-1の引き分け。水浸しのピッチでボールが転がらない中、チームは持ち味とするパスサッカーを封印され、不得手なシンプルに“蹴るサッカー”で臨まざるを得なかった。最終盤に相手のパワープレーに屈した形だったが、それでもセカンドボール、球際の争いで執着心を披露。パク ゴヌのJリーグ初ゴールで試合を優位に進めるなど、勝利寸前のところまで迫っていた。
一方の藤枝は前節、ホームで熊本に2-1で勝利した。序盤に中川 風希が先制点を奪ったあとは我慢の時間帯が続き、63分に追いつかれたが、そのあとにショートカウンターから相手守備を攻略。大曽根 広汰のゴールで今季ホーム初白星を手にした。
両チームはJ3時代の2022年に二度対戦しているが、結果は2-0、1-0で藤枝に軍配。試合内容はスコア以上に大きな差を感じるものだった。
選手の顔ぶれは大きく変わったものの、当時と同じ指揮官の下、自らのスタイルを信じてここまで積み上げてきた愛媛と藤枝。ともに志向するのは攻守両面でアグレッシブさを前面に出したパスサッカー。前回対戦から約1年半の歳月を経て、その力関係がどのように変化したのかにも注目したいところだ。
[ 文:松本 隆志 ]

