土壇場で見せた底力。横浜FCによる逆転劇
ジェフユナイテッド千葉
シーズンが始まってから目のケガやもも裏の肉離れなど、不運なケガが重なってしまい、コンスタントに試合に出られない中、復帰戦でゴールしたことは素直にうれしいですが、何よりも勝てなかったことが相当悔しいです。願わくはゴールよりも勝点を持ち帰りたかったです。勝たなければならない試合で勝てなかったことは本当に悔しいですし、サッカーは個人競技ではなくチームスポーツなので、勝たないと何も残らないという気持ちです。 --チームとして良い入りができたのではないか?試合の90分間を細分化すれば、僕たちのほうが上回っていた部分がたくさんあったと思います。ただ、あの時間帯(後半アディショナルタイム)での2失点で負けてしまった。結局は何も勝ち得ないまま家に帰らなければいけないのが非常に悔しいです。 --加入後初ゴールのシーンを振り返って。サポーターの方々が自分のゴールに期待してくれていたのと同じように、自分もどうしてもチームの力になりたいと思っていました。昨季は(磐田で)9ゴールを決めることができて、ジェフに来てもゴールという目に見える形でチームに貢献したかったですし、あの1点を取れたことはうれしかったですが、やはり勝たないと意味がないと思っています。
横浜FC
監督
非常に苦しい試合でしたが、最後に劇的な逆転勝利をすることができました。最後まであきらめずに死力を尽くしてくれた選手と、後押ししてくださったサポーターの皆さんが作り出した雰囲気が本当に力になりました。感謝しています。 相手の速さ、強さとか、激しさ、そこは前回対戦(J2第14節/0●1)から十分に想定していましたが、前半はなかなかそこをうまく打開できず、逆に押し込まれる展開になってしまったことは今日の反省点です。 0-0のまま折り返したかったですが、前半の最後にクロスから失点してしまい、ゲームとして非常に難しくなりました。ただ後半、相手のプレッシャーに対してもう1回(ボールを)受けにいく姿勢や、テンポよくつながりを持たせて攻撃していこうということで、前進する場面も増えました。チャンスも作り出すことはできましたが、相手の守備の堅さでなかなかゴールに至りませんでした。逆にカウンターから危ない場面を作ってしまい、追加点を奪われたらゲームを決められる展開でしたが、後ろの選手がギリギリのところで防いでくれたり、相手のミスに助けられた部分もあったと思います。その中で、交代選手も含めて最後まであきらめずにゴールを目指した結果、アディショナルタイムに同点、逆転とつながる試合ができたと思います。なかなか説明ができないというか、もう1回やれと言われてもなかなかできないようなゲームですが、やはりみんなで1つになって最後まで戦い抜いた結果の逆転勝利だったと思います。 --ハーフタイムの修正をもう少し具体的に教えてください。前半はチームの動きがない中で、ロングパス主体で少し単調な攻撃が多く、相手はおそらく守りやすかったと思います。相手のプレッシャーは速いですが、例えばボランチが受けにいってからワンタッチで縦に入れていったり、結果的に相手が中を閉めてくればまたワイドを使ったり、その辺は後半は少し改善できました。また、アタッキングサードで思い切った動きが出たりしたことで、クロスやシュートが少しずつ増えてきたところは評価しています。 --途中出場の中村 拓海選手が自由に動いていましたが、ベンチの指示によるものですか?ポジションを崩したのは彼の判断ですね。彼はあそこで受けたり、出たほうがチャンスになるという判断をしたと思います。もともとCBとSBの両方をやれる選手ですが、持ち味は攻撃なので、状況に応じてですね。それが効果的であれば良いとは思いますが、気持ちがはやってそうしたり、あまり効果的でないのであれば良くないことで、その両方があったと思います。
ジェフユナイテッド千葉
監督
勝たなければいけないゲームを落としたと思います。自分たちにとって非常に大事な一戦で、最後の10分を除けば自分たちの思いどおりにゲームが進んでいる時間もかなり多かったので、絶対に勝たなければいけないゲームだったと思います。 --小林監督がおっしゃられたとおり非常に大事な一戦だったが、結果として落としてしまい、選手たちに対してどういう言葉をかけたのか?「顔を上げろ」と言いました。自分たちは終わったわけではないです。残り13試合ある。それに向けて「顔を上げろ」と言いました。もちろん勝たなければいけないゲームだと誰もが分かっていた中で、かなりショッキングな敗戦です。ただ、自分たちがここ数試合なかなか見せられなかったマインドやプレー、前に前にということは若干取り戻せている部分もありました。選手たちはしっかりとハードワークしてくれました。それもしっかりと伝えました。 その中で残り10分、自分の決断も含めてですが、1失点したあとにもう1回ひっくり返しに(リードを奪いに)いくのか、もしくは1-1でクローズさせていくのかということも含めて、選手にバラつきが出たかもしれませんし、その決断に関してはすべて僕の責任です。そういうことをなかなか自分がしない中で、今回はしっかりと1-0でクローズするためにやった決断に関して、こういう結果になったことは、僕自身の責任は明確です。選手はしっかりとやれた。やれたことに対しての自信は絶対に失ってはいけない。だからいまこの段階から顔を上げろ、という話はしました。
横浜FC
FW 15
伊藤 翔
--劇的な逆転ゴールを振り返ってください。本当に苦しいゲームだったし難しいゲームだったけど、よく勝ったと思います。あの前のシーンでも、あそこの場所が空いていると思って立っていたんですけど、ボールが来なかったので、ゴールのシーンではジョアン パウロが自分の位置をよく見てくれていました。ベンチで仲よく話していたのが良かったのかなと思いますね。お互いスムーズに試合に入っていけたと思います。 --前半は前回対戦のように苦しい展開になりましたが?前半は向こうも元気が良いし、誰が出てもそんなに大差ないですよね。そこを自分たちは上回っていかなければいけないけど、こういうゲームになってしまいがちなところはあります。前半は攻めあぐねていたし、向こうの中盤から前のプレスがすごく効果的で、こっちは何もさせてもらえていなかった。向こうのビルドアップも、向こうの左サイド、こっちの右サイドのところでうまく数的優位を作ってやってきていたので、そこは苦労している感じがありました。 --そこは千葉も中断期間で積み上げてきたところのようです。さすが小林 慶行さんという感じですね。完成度というか、僕らに対するやり方、もちろんどのシステムでもそうだけど、効果的な刺し方というのはあるから、多分そこをうまく見つけられてやられた結果がこうなったのかなと思います。 --劇的にではなく普通に勝ちたいという気持ちはあると思いますが、こういったゲームをモノにして次、またホームで長崎戦を迎えられます。千葉もそうだし、長崎にもアウェイでは負けているわけだから、なんとかホームでやり返したいという思いはみんなあると思うし、今後の順位争いにとってもこの2試合が大事な一戦になるというのはみんなもよく分かっていると思う。そこを肝に銘じてやらないと。今日はどう考えても向こうのほうが良かったし、ちょっとフワフワした入りというか、なんとなくみんな力が入っていない感じがあった。 --いつもよりミスが多かったと思います。まあ向こうが良いプレーをしたからこっちのミスが多くなったのもあるけど、それにしてもやっぱりイージーなミスが多かったので、そこは選手おのおのが反省して次につなげればいいと思う。みんなちょっとバテていた感じがあったかなと。 --後半は日も落ちて少し涼しくなったことも影響が?それもあるし、千葉も結局は後半にだいぶガス欠になっていたから、やっぱり夏場の試合というのは、後半勝負になってしまいがちなところもある。そこは自分が先発から出るにしろ途中から出るにしろよく考えなきゃいけないし、チームとしても前半はどういう戦い方をするのかという、そこが今日は課題として出たんじゃないかと思います。
FW 20
村田 透馬
--自身のゴールを振り返って。本当に追いつけて良かったです。最初にボールを受けたときに、相手のコースの切り方がカットインはできるような感じだったので、シュートからクロスまではいきたいなと思っていました。そうしたら相手が滑ってくれて、「これ、シュートいけるな」と思って、打ちました。天皇杯(3回戦)の鳥栖戦でも同じようなシーンがあったので、それを思い出しながら蹴れました。 --決めた瞬間の気持ちは?いやあ……うれしかったです(笑)。 --2点目の場面では、起点を作りました。1点決めたあとだったので「もう1回自分で行きたい」とも思ったんですけど、ジョアン(パウロ)が良い動きをしてくれたので、そこは冷静に判断ができました。 --ジョアン パウロ選手の特徴を少しずつ理解し始めてきたところもありますか?そうですね。でも、今日のような動きは初めて見ました。ボールに関わり続ける選手なので、良い動きをしてくれました。 --本当に苦しい試合を勝ち切ったいまの気持ちは?チームの雰囲気もすごく良いし、大きな勝ちでした。 --次節・長崎戦に向けて。もちろん負けられないですし、この先はずっとそういう大事な試合が続いていくと思うので、一戦一戦勝てるように頑張ります。