火付け役は西澤健太。清水、怒涛の反撃で首位奪還
清水エスパルス
--約4カ月ぶりの出場だったが、試合前の心境は?自分が準備してきたものに自信を持っていましたし、今まで積み上げてきたものをとにかくピッチの中で表現しようと思っていました。 --同点ゴール後、サポーターに向けてガッツポーズをしたときはどんな思いだった?本当に感謝しかないですし、自分がここに戻ってくることができたのはサポーターの皆さんのおかげだと思っています。ただ、まだスコアは1-1だったので、ここから巻き返していくぞという思いも込めてガッツポーズしました。 --右サイドで多くのタスクをこなした。難しさも感じた?正直、難しいというよりも楽しかったです。ケガした日から、このような場面を想像してリハビリをしてきたので、この舞台に出場する権利を自分の力でつかみ取ることができたことで、今まで自分が積み上げてきた努力に自信を持つことができます。どんなときでも、自信を持ってプレーすることは大事だと実感しました。 --精度の高いCKからアシストもあった。不思議なもので、キッカーは1点入ると、すべてがうまくいくような感覚になります。今日はジェラ(住吉 ジェラニレショーン)が決めてくれて良かったなと思います。良いイメージを持つことができますし、これを次の試合にも継続していきたいです。
--後半の入りから良いプレーが多かった。チームとして前半の入りは良かったと思っていますが、相手のゴール時の崩し方が非常にうまくて、失点してからは相手に勢いが出てきた印象でした。ただ、前半の最後のほうはこちらが押し込み始めていて、普段はボランチから途中出場するときは難しいのですが、相手も出てきにくい状況だったので、比較的ボールも受けやすく、うまく試合に入ることができました。 --中央を割るパスで同点ゴールの起点にもなった。自分がベンチで見ていたときは、低い位置で(山原)怜音と(原)輝綺の両SBがフリーになることが多くて、相手は遅れて縦にズレてくるような印象を持っていました。彼らに低い位置を取らせて、相手が疲れてスライドが遅れてきたところで、背後を取りたいなと思っていて、そのような要求は秋葉さん(秋葉 忠宏監督)からもされていました。自分が入ったら、大外に広げるところと中を通すところをうまく使い分けようと意識して入りました。 --先週末のJ2第31節・山口戦はフィニッシャーとして結果を残し、今日は作る側でもインパクトを残した。正直大変ですよ。やることは多いですし、秋葉さんはそのようなことでも平気で「やってくれ」と言ってくるタイプなので(笑)。もちろん、それは自分に信頼を置いてくれていることの裏返しですし、その信頼に応えていかなければならないと思っています。
藤枝MYFC
監督
いまロッカールームで選手と共有したのは、もう惜しい試合はいりませんと。1点を先制して、少し守りに入ったのかなというのを若干感じたりはしました。やっぱりサッカーというのは、先制してそれをちょっと守る気持ちというのが出てくるのもしょうがない。ただその中でも……オフェンスが得意なチームですからディフェンスの部分でどうするかというところ。しっかり相手の立ち位置と圧力開始のポジションというのを見て、ビルドアップというのはできていたのかなと思います。前半は非常に狙いどおりの展開で、取り消しにはなりましたけども(2点目の)ゴールが生まれたというところはすごく評価に値するのかなと思います。 ただ後半ですね。やはり相手がエンジンをフルスロットルにしてくるところで、引いてしまったのかなと思います。エアポケットに入ったような感じで、ディフェンスラインの低さというのも気になって、そこでトントンと立て続けにいかれてしまった。サッカーではありがちなことなので、もちろんそこも修正しなければいけないですけれども、しょうがないと。そこで僕はベンチから見ていて、熱が下がったなというのを感じました。関係ないですよね。われわれのサッカー、フィロソフィーは3点取られても4点取る。現に1点取れている。アディショナルタイムも7分あった。もっと行かなきゃいけない。1-3の状況でもっともっとディフェンスラインがビルドアップしていく。ディフェンスラインがもっとかち割っていく。前線はランニングをする、追い越していく。なかったですね。そこが僕は一番悔しいです。それを選手とともに共有しました。 何点取られてもいいとは言わないですけれども、取られてしまったものはしょうがない。取り返せよと。その気概がなければプレーオフを取り返せるのか(プレーオフ圏に浮上できるのか)というかね、今までもこういう試合をしていて、この順位にいる。それすらも取り返せよというマインドでいかないと、トップ6というのはたどり着けない。1ケタ順位にもたどり着けない。また一緒だよね、毎年のように「惜しかったよね」で終わってしまう。もうそうはなりたくないので、次節・大分戦に向けて何をしていくか、われわれはやっぱり前を向いて前にベクトルを向けて戦っていく。それを選手とも共有していきたいと思います。
清水エスパルス
監督
サッカー王国での県勢対決で、われわれのサポーター・ファミリーが4,500人以上も駆けつけてくれたと聞きましたが、おそらくそれ以上にわれわれを愛する方々が足を運んでくれたと感じています。 なんといっても、(西澤)健太のゴールとアシストが、われわれの日常を象徴してくれているなと思います。最近はなかなか出番がありませんでしたが、しっかりとトレーニングをしていなければ、絶対にあのようなゴールやアシストはありません。健太の素晴らしさであり、全員が日常を大事にして過ごしてきた結果だと思っています。 この3連戦は苦しかったですが、総力をもって乗り切ることができました。いろんな選手を起用しましたが、スタートから出た選手も途中から出た選手も自らに与えられた役割をまっとうしてくれて、チームには良い循環があると実感しています。 --約4カ月ぶりにピッチに立った西澤選手の評価について。僕なんかよりもずっと長くこのクラブを見てきて、このクラブで育ってきた選手です。絶対にやってくれると思っていました。多くのタスクを遂行しながら、本来彼が持っている強みを見せ、得点を決めてアシストもしてくれました。簡単にできることではありません。心の底から素晴らしいと思います。 健太の思いとか、サポーター・ファミリーの思いが重なった今日のパフォーマンスでした。 --首位に再浮上したが。まだ6試合残っていて、何もつかめていません。ただ、われわれのホームである国立で、横浜FCさんとの試合(次節)に臨む前に首位に立てたことは、われわれにとって非常にポジティブです。清水エスパルスを愛するすべての方の思い、誇り、プライドを背負って、国立決戦に臨みたい。そこで勝とうが負けようが、優勝争いは最後の最後までもつれると思っているので、優勝して昇格することにこだわりながらやっていきたいと思います。
藤枝MYFC
FW 9
矢村 健
--4戦連続ゴールでした。結果的に負けているので、自分が取ったことより悔しさのほうが大きいです。 --自身の得点シーンを振り返ると?左サイドで崩して梶川(諒太)選手が抜け出したところに新井(泰貴)選手がボールを出して、梶川選手が顔を上げたときに自分の位置を確認してくれて、本当に良いボールが来たので合わせるだけというか、しっかりコースに流し込むことができたので良かったです。 --後半は相手に押し込まれる流れでしたが、もっとどうすべきだったと感じていますか。メンタル的な問題だと思います。技術どうこうとかじゃなくて、自分たちが「持てる」とか「持つ」とか、もちろんエスパルスのすごくうまいボール回しだったり、スキを突いてくるようなプレーだったりがありましたけど、そこに目を取られ過ぎて、自分たちがやるべきことを見失っていたと思います。あそこで前にもっとプレスを掛けるとか、自分たちがボールを保持するというところが出てきたら、また違ったゲーム展開にもなったと思いますし、そこで1点で抑えられれば盛り返すことができた可能性はあるかなと思います。でも、もう“たられば”なので、ここからどうするか。今日の反省を今後に生かすしかないと思うので、この結果をしっかり受け止めて、また週明けからやっていきたいと思います。
MF 8
浅倉 廉
--ついにプロ初ゴールが生まれましたね。やっとですね。コンディションが上がってきていたので、そろそろいけるかなと思っていました。でも、まだ2-3だったし時間もなかったので、初ゴールのうれしさよりも早く次のスタートをという気持ちのほうが強かったです。自分のゴールで勝利に貢献できれば良かったなと思うのですけど、個人的にまずは1点という状況だったので、そういう意味では良かったなと思います。こういう大舞台で点が取れたのも自信になると思います。 --シュートは狙いどおりでしたか?そうですね。ボールが来る前に少しゴールを見て、打つ瞬間は全然見えていなかったんですけど、ここらへんかなというフィーリングどおりに飛んでくれました。点を取りたいという気持ちがメチャメチャあったんですけど、珍しく冷静にコースが見えて、力を抜いてシュートが打てたかなと思います。たぶん前田(翔茉)選手が落としてくれたからですかね。同期で普段から仲が良いので。 --今後の戦いに向けては?今日は負けてしまったんですけど、まだまだ上に食い込める可能性もあるので、自分がしっかり結果を残して、チームの勝利に貢献して、J1昇格に導きたいという思いがあります。