また、両チームとも上り調子にある中で、それぞれの目標に向けて大きな意味を持つ戦いという面でも注目度が高い。
現在10位の藤枝は、明治安田J2第4節終了後に最下位になるなど序盤で苦しい時期があったが、夏場以降はブレずにやり続けてきた自分たちのサッカーで勝ち切れる試合が増えつつある。特に第27節・山口戦で今季初めてトップ6のチーム(当時4位)に勝利して以降は、4勝1敗。直近は3連勝で、前節は4位につけていた仙台に攻め勝つ力を見せ、J1昇格プレーオフ圏内に勝点2差まで迫った。エースの矢村 健が3戦連発(計4得点)と真価を発揮してきたことも大きい。
須藤 大輔監督も「今季やり続けてきたことを試合で出せるようになってきて、ようやく結果にもつながってきた」と大きな手ごたえをつかんでいる。昨季のホームゲームでは、リーグ戦において初めて清水を倒した。その歓喜を再現できれば、より大きな自信をつかむことができる。
一方、首位の横浜FCと勝点1差で2位の清水も、6戦負けなし(5勝1分)と安定感を継続。中3日の3連戦が始まった前節・山口戦では1-1に追いつかれたところから3得点を挙げて4-1の快勝。水曜日に代替開催として行われた第29節・徳島戦では先発を7人入れ替えて臨み、63分に先制されたが、そこから2得点を奪って開幕戦以来の逆転勝ち。
山口戦では矢島 慎也が2得点、徳島戦ではドウグラス タンキが2得点と途中出場選手が大活躍していることも、総合力の高さを証明している。秋葉 忠宏監督が今季こだわり続けている“勝負強さ”が目立ってきたことも、優勝&昇格に向けて大きなプラスとなる。
どちらもボールを保持して攻撃的に戦いたいチームであり、そこでの激しい主導権争いも楽しみな要素の1つ。お互いの良くなってきた部分を真っ向からぶつけ合う中で、どちらが決め切り、守り切れるか。サポーター同士のプライドもぶつかり合い、藤枝総合運動公園サッカー場が素晴らしい“劇場”になることは間違いないだろう。
[ 文:前島 芳雄 ]


