清水は一時7連勝を飾るなど、シーズン序盤から上位争いをリード。現在も首位に立ってはいるが、前節は山口に0-2と完敗を喫した。これでアウェイゲームは2連敗中。宮本 航汰の「勝ったり負けたりが続いていて、決して良い状態とは言えない」という言葉のとおり、直近は安定感が損なわれている。
一方で、藤枝は序盤戦こそ勝てない時期が続いたものの、明治安田J2第12節で水戸とのアウェイゲームを3-2で制してからは、その試合も含めて5勝1分1敗と成績が向上。残留を争うような位置から現在は10位まで順位を上げており、4月下旬から安定して勝点を積み上げられている。
そんな両者の対戦を前に、清水の北川 航也は「よりアグレッシブで、球際の面でも激しい戦いになる」と語る。お互いに攻撃的なフットボールを掲げる者同士の、“真っ向勝負”となるだろう。
昨季途中から清水を率いる秋葉 忠宏監督は“超攻撃的・超アグレッシブ”を標ぼうし、主に相手陣で個の力を発揮させるためのチーム作りを進めてきた。対する藤枝の須藤 大輔監督も、“超攻撃的エンターテイメントサッカー”を掲げ、クラブを史上初のJ2へと導いた人物。就任4年目のシーズンもスタイルに変わりはなく、今季はそこに安定感も加えつつある。
前記のとおり、清水はアウェイでの成績が芳しくない反面、8試合を戦ったホームゲームでは7勝1分と圧倒的な成績を残している。難攻不落のIAIスタジアム日本平でのゲームだが、藤枝も“チャレンジャー”として自分たちのスタイルをぶつけ、虎視眈々と勝利を狙うだろう。
リーグ前半戦のラストマッチで笑うのは、どちらのチームとなるのか。“サッカー王国”のプライドを懸けた、注目の一戦だ。
[ 文:榊原 拓海 ]

