清水は前節、いわきと対戦。「フィジカルでも、テクニックでも、判断能力の面でも、すべて上回ること」と秋葉 忠宏監督は話していたが、そのすべてで相手を圧倒した。2分に中山 克広のクロスに乾 貴士が飛び込み先制。16分には中盤のルーズボールを乾が絶妙なコントロールで前に送ると、中山が反応してGKとの1対1を制す。前半アディショナルタイムにもカルリーニョス ジュニオのクロスを北爪 健吾が折り返し、中山が合わせて3点目。
勝負はこの時点でほぼ決まっていたが、後半も猛攻を仕掛けると、中山、チアゴ サンタナがハットトリックを達成するなど、大量6得点を加えた。
ただ、90+4分にクロスから1失点を喫したことで、秋葉監督は試合後、「1点はまったくいらない場面だった」と厳しい口調で話していた。それは、今節の相手が藤枝だからだろう。藤枝は24得点でリーグ2位の得点力を誇る。清水は前節を終えて1位に立ったが、それまでの1位は藤枝だった。
藤枝の前節の相手は山形。2分に相手GKのミスを突いて岩渕 良太が先制点を奪うと、41分にもプレスが機能してGKからボールをかっさらった渡邉 りょうがDFに倒されPKを獲得。渡邉が自ら決めて、2点リードで後半を迎えた。しかし、後半は一気に流れが変わる。69分、80分、83分に失点を喫し、まさかの逆転負け。藤枝は2連敗となっている。
須藤 大輔監督は試合後、「サッカーは2-0というのが一番危険な点差であり、相手もなりふり構わずオープンな展開にしてきて、前線に長いボールを入れて起点となるというところで、われわれのハイプレスが効かなくなった」と話していた。生命線のハイプレスを、この“静岡三国決戦”でどれだけ貫けるか。
[ 文:田中 芳樹 ]

