横浜FCに訪れた歓喜の瞬間。堅守でつかんだ勝点1は、J1への切符
横浜FC
MF 17
--現役最後の試合でスタメンを飾り、昇格を決めました。いまの気持ちは?最高っすね、本当に最高しかないんじゃないですか。こんな形で(現役を)終われるとは先週は想像していなかったので、本当に幸せです。 --今日のスタメンを告げられたのはいつでしたか?言われたわけではないですけど、おとといくらいの練習で(主力組に)入っていたので、「これは(スタメンが)あるんじゃないか」と思っていました。正直、出るとは思っていなかったけど、このときのためにトレーニングをやってきたし、今日は(新井)瑞希がメンバーに入りましたけど、自分と瑞希は今年メンバー外が多くて、練習試合で一緒に瑞希と左サイドを組んでうまくいかない日も多い中でも、2人で頑張ってきたので、今日は特に瑞希とは「一緒に頑張ろう」という話をしていました。準備ができていたと言ったらカッコ良過ぎですけど、本当にこういうときのためにやっていたかなと思います。 --J1昇格が決まった瞬間は、ホッとしたのとうれしさと、どちらの感情でしたか?うれしい、でしたね。みんなそうだと思いますけど、今週決めたいとかプレーオフに行きたくないとか、いろんな感情がみんな頭の中にあって、自分も夢とかを見ちゃうんですよね。緊張していないつもりでも、試合が終わった夢とか見ていて、試合前にも「ああ、2時間後には終わってるんだな」と思って試合に入りましたし……。だからホッとしたのが大きいのかな。そうですね、ホッとした、にしといてください(笑)。終わったー、みたいな。 --今季はキャンプから調子が良かったそうですが、四方田 修平監督も話していたとおり、ご自身にとっては結果的に苦しいシーズンになってしまった印象ですか?苦しかったですよ。最初は試合に出て「やれるな」と思っている中で、ちょっと外れている間にデカいケガをしてしまって、復帰してからもケガを繰り返していたので。戻ったら、良いことですけど、チームができ上がっていて一番強い時期でしたから、入るスキがなく、そうなると頑張ろうと思っても難しくて。 試合に出ていると、何も考えなくてもモチベーションが上がっていくからラクなんですけど、試合に出ていないと、それ以前に「モチベーションを上げよう」と思ってやるから、本当に上がっているわけじゃないんだなとあらためて思いました。試合に出ていれば、別に「頑張ろう」と思わなくても体が動くから。それは最後の1年でしたけど、すごく良い経験だったと思います。 だから、苦しい1年でした。やっぱり「頑張ろう」と思わないといけないというのが、サッカー選手としては辛いことでした。好きなことをやっているわけだから、何も考えずに頑張れるのが理想じゃないですか。それを、わざわざ「頑張ろう」とか「今日は集中しよう」と思わなきゃいけないというのは難しい状況でした。 --それでも、現役最後の試合を最高の形で終えました。こういう終わり方ができるのは幸せだと思います。でも来年、横浜FCで選手が足りないとかいうことになったら戻る準備はできていますよ(笑)。もちろん寂しさは僕もありますけど、自分で決めたことですし、あとはやっぱり、こういう感じで終わるのが良いんじゃないですか。本当に、これ以上のことはないと思う。最後はスタメンで出て、(昇格決定の)その場にいられるというのは、先週ですら1ミリも想像できなかったことなので。本当に幸せだなと思います。 --来年の横浜FCへの期待について教えてください。僕は昇格を3回しましたが、J1では残留できなかった。コロナのとき以外では1回もできていないことなので(※J1を15位で終えた2020年はレギュレーション上降格クラブがなかった)、そこをまず乗り越えてほしいと思っています。今年のベースの堅守をしっかり継続すればチャンスはあると思います。
レノファ山口FC
監督
多くの方に支えられてシーズンを終えることができました。まずは皆さまに感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。 ゲームのほうは、開幕戦でも対戦した横浜FCさんに対して、アグレッシブなサッカーを展開していこうと。自分たちが今まで積み上げてきたものを、J1を狙うチームに対してすべてぶつけていこうという心構えからスタートしました。本当に長いシーズン、1日たりともわれわれの選手は決して手を抜くことはありませんでした。 どのチームにもありがちなのですが、選手というのは試合に出られなかったり苦しい時期が続いたりすると態度に表しがちです。ですが、ウチのチームはそういうことはまったくなく、悔しい気持ちをピッチにぶつけ、本当に日々前進、邁進してくれたのではないかなと思います。ゴールをこじ開けることはできませんでしたが、横浜FCさんに対して堂々と渡り合えたのではないかなと感じています。 長いシーズン、決して自分たちが満足できる結果だったか、最善の結果だったかというとそうではないですが、1年間戦ってくれた選手、スタッフを本当に誇りに思います。 過去5年の予算規模が現在の成績に表れやすいという定説を覆すことはできなかったこと、そのとおりの順位になってしまったところは本当に残念に思いますし、まだまだわれわれには伸びシロがあると痛感した1年だったと感じています。本当に長いシーズンでしたが、伸びシロのあるチームだと思いますし、今年出た反省をしっかり分析した上で、しっかりと来季につなげていきたいと感じています。
横浜FC
監督
まずはなんとかJ1昇格を達成できまして、横浜FCに関わるすべての方に感謝したいと思います。メディアの方もいつも好意的にチームに寄り添ってくださり、いろんな形でファン・サポーターの方に情報を届けていただいている結果、応援してもらえているので、この場を借りてお礼を言わせていただければと思っています。 シーズン終盤は本当に苦しくて、その前が順調だっただけにダメージも大きかったですが、こういう苦しいときに選手が歯を食いしばって、出られない選手も含めてこの2試合は持ち直してくれました。そして間違いなく苦しいときにファン・サポーターの皆さんからの後押しが力になって、結果J1昇格という自分たちの一番の目標を達成することができました。なかなか昇格を決められず、もどかしい思いをさせてしまいましたが、こういう結果で終わることができて、とても良かったです。 試合に関しては、引き分けでもOKではありつつも、受け身になりたくはありませんでした。自分たちの守備の堅さや安定というところは出しつつ、積極的に得点を奪えるか。そこをテーマとして今日の試合に臨みました。非常に難しいシチュエーションでしたが、選手が冷静に、そして熱くプレーしてくれたんじゃないかなと思っています。 得点できなかったのは前節(・栃木戦)も含めて課題だと感じてはいますが、苦しい時間や自陣でしのぐ時間も我慢強く戦ってくれましたし、果敢に点を取りにいく姿勢も見せてくれました。 今季ほど、流れや歯車というところで難しさを感じたシーズンはなかったな、というのが率直な気持ちです。もちろん優勝を含め、できなかった悔しい思いはありますけど、それでも最後に昇格はできたので、次の横浜FCの歴史につなげていければとは思っています。1年間、本当にどうもありがとうございました。 --武田 英二郎選手が久しぶりにスタメンで出場しました。彼の起用と期待した変化について教えてください。ほかの選手のコンディションを含めて、武田選手にチャンスが巡ってきました。1週間トレーニングする中で、彼の良さである守備、ビルドアップの安定、そういった力が周りに落ち着きだとか安心を与えてくれていたので、今日のシチュエーションで力を発揮してくれるのではないかなと期待しました。どこまで体力がもつかに関しては心配ではありましたが、80分ぐらいですかね。十二分に貢献してくれたんじゃないかなと思っています。 --こういったプレッシャーが掛かる状況で、試合直前にチームに伝えたことは?もう自分を信じて、仲間を信じて、いまある力と今までやってきたことに自信を持って、もう出し切ることしかできないからそこに集中しよう、と。そしてチームで戦うことが一番の武器になるというところです。今日はアウェイゲームでは初めて、メンバーに入れない選手やスタッフも横浜から駆けつけてくれましたし、山口という遠い場所にもかかわらず、サポーターの皆さまもたくさん来てくださったので、横浜FC一丸となって、すべての場面で、みんなで戦っていこうという話をしました。選手は相当気合いが入っていましたね。興奮して、ちょっと(エンジンが)かかり過ぎなくらいでした(笑)。
レノファ山口FC
GK 21
関 憲太郎
--現役最後の試合が古巣の横浜FCとの対戦でしたが、どんな思いでしたか?3年間お世話になったチームですから、間違いなく思い入れはあります。ただ、いまは山口のゴールを任されて守っている身でもあるので、まずは目標の『勝点55』の達成というところを目指してこの一戦に挑みました。 --セットプレーも含めて警戒するところが多かったと思いますが、無失点に終えられた要因は?1人では守れないですから。みんなが本当に体を張ってくれたし、(相田)勇樹は顔面ブロックをしていたし、(新保)海鈴も「関さんのために戦う」と試合前に言ってくれたし、流れに身を任せて、なるようになると思って挑みました。 セットプレーに関しては、今日に限らずウチのチームはしっかり対策をします。セットプレーというのはカギになりますので、来年以降もまた気を引き締めて、攻守ともにそういうところで強みを出してもらえればいいかなと思います。 --現役最後の試合をクリーンシートで終えられたことについて、どんな思いがありますか?いま振り返ると、試合後のセレモニーのことでいっぱいでしたね(笑)。このあと家に帰ってしっかりと試合を振り返りたいと思いますけど、なんかあっという間に終わっちゃったなという感じですよね。
MF 8
佐藤 謙介
相手は得点を取らなくても、失点さえしなければ昇格できるということで、難しいゲームになるかなと思っていましたけど、シーズンを通して失点の少ないチームに対して、最後の寄せの部分とかは厳しかったなというのと、ウチとしては今季を凝縮したようなゲームになって、ボールは握るけど攻め込み切れず、なかなかじれったいゲームだったなと思います。 --J1昇格を決めた古巣の横浜FCにメッセージをお願いします。横浜FCというクラブは僕にとって特別なクラブだし、昇格したことに対しては素直に「おめでとう」と言いたいし、またここからどんどんレベルアップしていくチームだと思います。来年の1年はとにかく勝負だと思うし、そこでしっかりとJ1で戦えるようにここから準備していくと思うので、サポーターの方々は一緒に戦ってもらえればなと思いますし、僕もどういう立場になるか分からないですけど、応援しています。