長崎が逆転で“九州ダービー”を制す。大分は“3連勝”ならず
V・ファーレン長崎
--今日は急造の3バックシステムだったが。シモさん(下平 隆宏監督)が長崎に来てから初めてだった。前日の移動日にアクシデントがあり、4バックができなくて5枚のほうがメンバー的にやれそうだということになった。ぶっつけだったわりに、今までも相手とミラーゲームにしたほうが良かったのではないかと思うくらい出来が良かったが、やはり交代後は(笠柳)翼や(安部)大晴の守備対応には課題が出て、進入されたりやられたりするシーンがあの時間帯は少しあった。ただ、クオリティーのある選手がそろっているし、(他チームで)3バックを経験している選手も多いのではないかと思う。実際に試合に入ってみて、こんなにうまくいくんだと思った。
大分トリニータ
監督
久しぶりのホームゲームで、1万人を超えるファン・サポーターの方々にドームに足を運んでいただき、最後までわれわれと一緒に戦っていただいた。残念ながら1-2で敗戦という結果になり、非常に悔しい思いと申し訳ない気持ちでいる。 “九州ダービー”でもあり、長崎さんは非常に力のあるチームだということは分かっていた中で、それでも「いまわれわれがトライしていることにしっかりとチャレンジしよう」と言ってこのゲームを迎えた。若干、長崎さんのメンバーが替わっていて、今までとは違う戦い方、そしてわれわれに対してというところで準備されたと思う。まずそこが少し予想とは違っていた。長崎さんはどういうメンバーが出ても個人で打開できる選手がベンチメンバーを含めてそろっているので、選手も非常にタフに集中力高く戦ってくれたと思うのだが、フットボールはミスをすれば痛い思いをする、勝点につながらないゲームになってしまう。そういうとおりに、今日は1つのミスで失ってしまったなと、残念な思いでいる。ただ、ミスは誰にでもあることで、今日は(野嶽)惇也のミスになったかもしれないが、きっとこれを糧に惇也も奮起して、今後より一層チームのために貢献するパフォーマンスを続けてくれると思うし、いつかこのミスを帳消しにする活躍をしてくれると期待している。ここからどうメンタルを含めて立ち直ってくれるかというところも見ていきたい。 そして、フットボールはチームなので、チームでそういうミスをカバーし合いながら、得点も協力しながら、チームとして勝つゲームができるように、今後もトレーニングの中からこだわって、天皇杯(1回戦・レベニロッソNC戦)を挟んでまた次のホーム・甲府戦に向けてもしっかりと準備して頑張っていきたい。
V・ファーレン長崎
監督
(試合開始時点で)順位が1個上の大分さんとの試合ということで、シンプルに勝てば順位が入れ替わるし、われわれがJ1昇格を狙う上ではこれ以上勝星を落としてはいけないという緊迫したチーム状況の中で、このゲームを迎えた。ちょっとケガ人も多くて、本来やりたかったものが出せなかった部分もあるが、今日はちょっとシステムを変えて大分さんに合わせることで個々の能力が出るような形にして、ゲームに入った。 ただ、前半の立ち上がりに相手のセットプレーの流れから簡単に失点してしまって、このへんはまだまだ甘く、チームとしても改善していかないと勝点は拾っていけないと思う。チームの課題として修正していきたい。そこから、不慣れなシステムだったとはいえ、みんなが立ち位置を取りながら、徐々にボールを握って押し込む展開を作り、決定機も何度か作っていく中で、まずは前半のうちに同点ゴールが生まれたことが非常に良かった。後半も変わらずに自分たちがやることを続けていく中で追加点が取れた。大分さんに押し込まれる展開もあったが、最後は交代の選手を含めて、みんなでうまく時間を使い、ゲームを流して、最終的に2-1。われわれにとっては非常に大きな勝利だったと思う。
大分トリニータ
MF 38
天笠 泰輝
--今日の前半は榊原 彗悟選手が下がり気味で、天笠選手が動き回ることが多かったが、狙いだったのか。相手の戦術に僕たちが対応していて、相手は思いどおりに攻撃できていた中で、僕がつり出されて彗悟が残っていた感じになっていたのだと思う。もっと僕と彗悟で前に(向けて)守備ができていたら、状況は変わっていたかもしれない。 --相手がミラーで合わせてくることはいつ分かったのか。メンバー発表のときにCBが3人入っているのを見て、3バックなのではないかと思った。試合が始まって5、6分のうちにやはりミラーゲームだと分かったが、ボランチの選手とアンカーの選手が同じくらいの位置にいて、どうしても僕たちが前に行くと10番の選手(マテウス ジェズス)や34番の選手(松本 天夢)に縦パスをつけられた。それが相手の狙いだったと思う。そこをやらせないようにと心がけていたのだが、僕と彗悟が出られずに相手のボランチに使われ、攻撃を組み立てられるシーンが多かった。もっと僕と彗悟のところで勇気を持って前に行くことが大事なんじゃないかと思う。
MF 10
野村 直輝
すべてにおいて、大人と子どもの試合だった。前の選手が大きいこととウイングの選手が速いということに対して、受け身になってしまったかなと思う。押し込まれる時間が多く、ボールを持ったときにも常に時間とスペースがなく、距離が良くない状態だった。今まで能力が対等な相手に対しては堅守速攻の狙いがうまく出せていたのだが、今日のようにクオリティーのある相手だとそれさえもできない。 今後どういう戦い方をしていくかとか、どういったところが大事なのかということは監督が決めることなのだが、もうちょっと守備に力を入れるのか、攻撃に力を入れるのか。今日の試合はどっちつかずで、ピッチの中でもどちらに対しても力を出せない状況が続いていた。これからどういうふうに戦っていくかは分からないが、今まで良かった、粘り強く守って攻撃に切り替えるところや全体的な走力のところ、そういった長所の部分は残しつつ、あとは外回しだけにならないようなボールの持ち方とか、多少リスクを負っても中を突いていくといったところも増やしていかなくては、クオリティーの高い相手は簡単には崩れないし、相手も怖くないと思う。僕も含めて、もうちょっと相手のイヤなことができるように、全体として目線を合わせ、中から行けるときは中から行くし、時間帯と相手によってそういうところを使い分けられるようになれば、また次に長崎と戦うときにはもっと成長した、相手のイヤがるサッカーができるかと思う。