14位の秋田がJ2残留を決めるか。9位のいわきがJ1昇格プレーオフ進出争いに踏みとどまるか。1つの勝利がチームの運命を左右する終盤戦だ。
いわきは後期に入ってから好調を維持し、現在は今季初の4連勝を達成するなどリーグ屈指の勢いがある。攻守のバランスが良く、連動したプレッシングでボールを奪って仕留める形が機能。前節の藤枝とのホーム戦は3-1で勝利を収め、勝点を『52』に伸ばした。残り3試合で6位の仙台との勝点差は『6』で、プレーオフ進出の望みをつなぐために必勝態勢で今節に臨む。
対する秋田は直近6試合で4分2敗と思うように勝点を積み上げられていない。その間、3試合で無失点、2試合で1失点と守備に粘り強さが出てきた一方で、5試合連続で無得点に終わっている。前節は大宮とのアウェイ戦で0-5の大敗。18分に
長井 一真が一発退場の判定を受け、数的不利の状態で残り70分以上を戦い失点を重ねはしたが、
長谷川 巧が「チーム全員で1点でも取りにいこうという気持ちがあった」と話したように、最後まで相手陣地に前進する意思を表現したのはチームのプライドであり、今節につながる要素だ。
とはいえ、勝利には得点が不可欠。ここ最近は前線で良い動きを見せながらもチャンスを逃している
梶谷 政仁は「引き分けられる試合を負けにしたり、勝てる試合を引き分けにしているのは全部自分のせい」と自らに矢印を向け、「いま体が動いている自信がある。調子が良いからこそ一番決定機が来る。メンタル、足の動き、首の動きをもう一度修正して決め切りたい」と力を込める。秋田はあと1勝すれば自力でJ2残留を決められる状況。直近4戦負けなしのホームでその勝利をつかみたい。
こぼれ球奪取数のデータを見ると、いわきはリーグトップで、秋田は3位。過去の対戦を振り返っても対地・対空の競り合いが勝負を分けるのは明白だ。さらに両チームともセットプレーを強みとし、得点の約半分がリスタートから生まれている。こぼれ球への反応も含めて集中力が求められる、緊迫した一戦になりそうだ。
[ 文:竹内 松裕 ]