
J1昇格の最有力候補とも言われる仙台と、槙野 智章監督の下でダークホースと呼べる力をつけてきた藤枝がぶつかる開幕戦。
明治安田J2・J3百年構想リーグから槙野 智章監督を迎えて始動した藤枝は半年間で着実に基盤を作り、2026/27シーズンに向けて11人の即戦力を加えて飛躍の準備を進めてきた。今季の目標は「6位以内、勝点65以上」。そしてプレーオフを勝ち抜いて初めてJ1に昇格することを目指している。
対する仙台は、就任3年目を迎えた森山 佳郎監督の下で堅守を磨き上げ、J2・J3百年構想リーグでは攻守にバランスのとれた戦いで40チームの頂点に立った。今季に向けては、C大阪から中島 元彦、藤枝から浅倉 廉を獲得するなど得点力の向上にも力を注ぎ、J1復帰に向けて申し分ない体制を整えている。
また森山 佳郎監督は、槙野 智章監督の広島ユース時代の恩師(当時の監督)であり、その2人がプロチームの監督として初対決するという意味でも注目を集めている。槙野 智章監督は「(森山監督は)サッカーの面白さを教えていただいた方ですし、指導者になるきっかけを作ってくれた方でもあります。プロの舞台で監督として対戦するのはすごく楽しみですし、多分(森山監督は)僕以上に負けたくないと思っているんじゃないですか」と語る。指揮官同士の戦術・戦略のぶつけ合いという面も、今節の見逃せない要素となる。
さらに、6月まで藤枝の攻撃の中心を担っていた浅倉 廉が、開幕からいきなり藤枝総合運動公園サッカー場でプレーするのも運命的。出場すれば、ひと際気持ちの入ったプレーを見せてくれるはずだ。

期待を背負って仙台に加入した浅倉廉。開幕戦が古巣戦に(写真は藤枝在籍時の2026年J2・J3百年構想第16節・松本戦)
浅倉に代わって今季から藤枝の8番を背負う角田 惠風も先代と同じシャドーのポジションを務める可能性が高く、「新しい8番は角田だと認めてもらえるようなプレーをしたい」と意気込む。
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槙野智章監督は“新8番”の角田惠風をどう組み込むか(写真は2026年J2・J3百年構想プレーオフラウンド第2戦・愛媛戦)
今季の昇格争いを占う意味でも注目の一戦は、さまざまな意味で見どころがあふれている。
[ 文:前島 芳雄 ]