今季初黒星となったが、開幕から2試合を終えて90分間での負けはなく、チームの状況は悪くない。2試合で挙げた5得点はそれぞれ異なる選手が記録しているほか、攻撃のパターンもカウンターや、サイドからの崩し、後方からのロングボールなど豊富に見せている。昨季までは個人のスピードやドリブルの技術を生かした速い攻撃を得意としていた印象だったが、今季はボールと人がよく動き、意外性のあるパスワークも光る。スタメンは定着しつつある一方で、誰もがヒーローになり得るチーム。今節はニューヒーローの誕生でホームを沸かせたい。
対する金沢は前節、アウェイで愛媛と対戦。大澤 朋也とパトリックが決めて2点のリードを奪ったものの、60分に1点差に詰め寄られると終了間際の失点で追いつかれ、PK戦に突入。PK戦で勝利し、今季初白星を収めた。勝利に導いたのは、GKの上田 樹。要所でPKをストップし、辻田 真輝監督も「結果的には上田がチームを勝たせてくれたと思っている」と試合を振り返った。
上田 樹は、2023年に当時JFLだった高知に期限付き移籍で加入し、1年間研鑽を積んだ。翌年J3の金沢に復帰してJリーグデビューを果たすと、リーグ戦36試合に出場するなど飛躍を遂げた。今季は開幕から2試合連続スタメン出場中。188cmの高身長で、リーチの長さを生かしたセービングが魅力。自身も1年を過ごした高知の地で、古巣を相手に持ち味を発揮したい一戦だ。
[ 文:朝井 ひなた ]
