開幕3連敗を喫し、明治安田J2・J3百年構想WEST-Bグループの最下位に沈む北九州と同9位・滋賀によるゲームは、互いに今季初勝利を目指す白熱戦が期待できる。
まず、コンディションが勝敗を分けるポイントになるかもしれない。北九州は前々節・大分戦、前節・熊本戦で主軸選手が相次いで体調不良に陥り、増本 浩平監督が「カオス状態」と言うほどに練習を含めて選手構成のやり繰りに苦労する状況での戦いとなった。そうした体調不良者が今節でどの程度の回復を見せるのか。十分な回復が見られない場合は、代わりにプレーする選手がどういうパフォーマンスを披露するのかが勝利への重要なカギになるだろう。
一方の滋賀は降雪・積雪の影響で中止となっていた第1節・大分戦を、第3節・琉球戦から4日後の25日に戦い、それから中2日で今節を迎えるというハードな日程。大分戦では、琉球戦から先発を全員入れ替えるという大胆な策をとったとはいえ、選手のフィジカルコンディションがチームのパフォーマンスにどれほど影響を及ぼすかが気になるところだ。
北九州は3試合で計9失点を喫している守備の立て直しが必要な状況。増本 浩平監督は「プレシーズンからここまで、去年からの課題である攻撃面にフォーカスした取り組みを行ってきた影響か、守備の個人戦術のところが不十分と感じるので、この滋賀戦の準備からやっていくつもり。そこの土台を作れば失点は減らせると思っている」と話している。
さらに指揮官は「ハードワーク、インテンシティー、ひたむきさという北九州らしさの表現がこの3試合は不十分な印象」と言い、主将の
井澤 春輝も「滋賀戦ではまず攻守の切り替え、球際の強度といったサッカーのベースとなる部分で相手を上回りたい。それを続けることでそのほかのプレーも良い方向に向かうんじゃないか」と話す。チームカラーや戦いのベースにあらためて目を向け、その表現に注力することが今季初勝利につながると見ている。
Jリーグ初挑戦となる滋賀は、ここまで琉球戦でのPK負けによる勝点1の獲得にとどまっているが、試合を重ねるごとに自信も手にしている。直近の大分戦は0-2で敗れたが、和田 治雄監督が「自分たちが求めるプレーの質を高めようとする気持ちは、相手よりも強かったと思う。われわれにも質の高い選手はいるし、彼らがこれまで(大分戦前まで)の2試合や練習を通じて慣れてきたことはとても大きい。中盤だけではなくほかのエリアでも、失点シーンを除けば前半はほぼ狙いどおりに進められた」と大きな手ごたえと自信を手にした様子。北九州の増本 浩平監督も「選手も去年から大幅に変わっているわけではないので、攻守の精度は去年から積み上がっている」と滋賀の成長を認め、警戒の必要性を感じている。
2月中に初勝利の喜びを味わうのはホームの北九州か、それとも4戦連続でアウェイゲームを戦う滋賀か。
[ 文:島田 徹 ]