強風によってAxisバードスタジアムの屋根の一部が破損し、試合前日に中止が発表。すでに現地入りしていた滋賀の一同は、ホテル到着後まもなく中止の連絡を受け、わずかな滞在で帰路に就くこととなった。
それでも、こうした経験もまたJリーグの舞台ならではのものだ。長距離遠征やミッドウィークを含む連戦を乗り越える中で、チームは確実にたくましさを増している。小野寺 健也も「この疲労にうれしさを感じる」と語り、J参入の実感を口にした。
その成長は結果にも表れている。3月29日に行われた前々節・宮崎戦では、開幕から無敗を続けていた相手に土をつけた。押し込まれる時間が長い展開となった中、勝点3を手繰り寄せたことは自信となったはずだ。
その滋賀が今節、ホームで迎えるのは琉球。両者は第3節でも対戦しており、この試合は両チーム合わせて延べ28人がキッカーを務める長いPK戦の末、琉球が勝利。滋賀にとって、今回は90分での勝利をもってリベンジを狙う一戦となる。
また、サポーターによる応援『レレレレイ体操』でも注目を集めている滋賀。今節は、そのインスパイア元である『ラララライ体操』で知られる藤崎マーケットの来場が予定されており、スタジアムの一体感はさらに高まりそうだ。
一方の琉球は、ここまで9試合を終えて7得点と得点力に課題を抱え、直近2試合も無得点で敗れるなど苦戦が続いている。順位は明治安田J2・J3百年構想リーグWEST-Bグループで9位と低迷中だ。
2026/27シーズンでのJ2昇格を見据えるチームにとって、この状況は決して満足できるものではない。今節で対峙する滋賀は1試合未消化ながら勝点1差の8位で、勝利すれば順位が入れ替わる。かつてJ2の舞台で戦った経験を持つクラブとしての意地が問われる一戦となる。
[ 文:籠 信明 ]


