前節・湘南戦で約1カ月ぶりの勝利を挙げた群馬。90分での勝利に限れば、明治安田J2・J3百年構想EAST-Aグループ地域リーグラウンド第4節・秋田戦以来となった。第8節と前々節の栃木SCとの“北関東ダービー”連敗を含む5連敗(うち1敗はPK負け)と苦境にあったが、「チーム全員で、クラブ全体で、ここまで仲間を信じてやり続けた」(沖田 優監督)ことが結実。ホームで0-2と完敗を喫していた湘南に対し、アウェイで2-1の逆転勝利と雪辱を果たした。沖田 優監督が「ただの1勝ではなく、非常に大きな1勝」と語ったように、今後につながりそうな1勝だった。
そして今節も、前回対戦で完敗を喫した相手との再戦となる。横浜FCとアウェイで戦った第6節は何もさせてもらえず、0-3の大敗。この敗戦が結果として5連敗のスタートになった。
中島 大嘉は試合後、「自分たちのスタイルを貫くというのをピッチ上で履き違えてしまったんじゃないか。自分たちのスタイルで勝ちにいくのが目的のはず」と語り、スタイルを見つめ直すきっかけになった試合でもある。勝利まで時間はかかったが、あのときと比べて、中・長・短のパスの使い分けなどチームバランスは向上した。当時と違う姿を見せて、ホームのサポーターにもひさびさの勝利を届けたい。
一方の横浜FCも、前節・秋田戦で勝利を挙げ、連敗を『3』でストップ。今季は新スタイルに挑戦している最中で、いまひとつ波に乗れていないが、須藤 大輔監督は前節の戦いぶりを「チーム力が非常に上がっていると感じる」と評価。出場機会に恵まれていない選手たちについても、「日に日にチームとしてのコンセプトと自分自身のストロングを発揮し始めていて、すごく良いサイクルに入っている」と手ごたえを感じているようだ。
スタイルの追求にこだわるチーム同士の対戦で、どちらがより手ごたえを確かなものにできるか。ともにひさびさの勝利を挙げたあとだけに、連勝できれば成長スピードはより加速するだろう。
[ 文:沖永 雄一郎 ]