前節・岐阜戦、福島はシステムを[4-3-3]から[3-5-2]へと変更する勝負に出た。注目を集めたのは、開幕戦以来のスタメン復帰を果たした三浦 知良だ。6分、中村 翼のクロスに三浦 知良が合わせるなど、序盤からチャンスを作り出し、交代するまでゴール前で確かな存在感を示した。先制を許す展開となったが、前半終了間際には絶対的エース・岡田 優希が鮮やかにネットを揺らし、同点に。後半に勝ち越しを許して1-2で惜敗したものの、慣れ親しんだ[4-3-3]に戻してから見せた猛攻は、次戦への大きな希望となった。
寺田 周平監督が求める「相手をひっくり返す攻撃」と、中盤を起点とした緻密な崩しがかみ合えば、J2クラブ相手にも十分に勝機を見いだせるはずだ。
対する甲府は、前節で藤枝に0-1で敗れ、上位を争っている中で勝点を積み上げることができなかった。ここ6試合のうち4試合で無得点と、攻撃面での課題が表れている。途中出場で流れを変えられる黒川 淳史や大島 康樹らを生かしながら、ゴールへの道筋を作り出せるか。
福島にとっては、カテゴリーが上の甲府と対戦するにあたって、“自分たちの距離感”を取り戻せるかがカギとなる。前節で見せた岡田 優希の決定力、そして若手とベテランが融合したエネルギッシュな攻防を90分間継続できれば、おのずと結果はついてくるはず。連敗を止め、再び上昇気流に乗るための重要なホームゲームだ。
[ 文:近藤 健多朗 ]
