東大阪市花園ラグビー場で行われたFC大阪対MIOびわこ滋賀(※レイラック滋賀の当時の名称)は、FC大阪にとってJ3昇格を懸けた大一番だった。12,000人を超える観衆が集まった中、FC大阪はJリーグ入会条件を満たし、悲願のJ3昇格を達成。一方の滋賀も、このシーズンを乗り越えたことでクラブの歩みをつなぎ、現在のレイラック滋賀へと続いている。
それから約3年半。
Jリーグで経験を積んできたFC大阪と、今年のJリーグ参入後に着実に力を伸ばしてきた滋賀が再び同じ舞台で顔を合わせる。
FC大阪は直近のWEST-Aグループ地域リーグラウンド第18節で讃岐と対戦し、90分では決着がつかずに今季八度目となるPK戦へ。最後まで集中力を保ち、勝点2をもぎ取った。
キャプテンを務める久保 吏久斗にとっても、滋賀との一戦は特別だ。かつて滋賀に所属していた久保 吏久斗は「どこにも行く当てがなかった僕を拾ってくれたチーム」と感謝を口にすると同時に、「最高のパフォーマンスをして、頑張っている姿を見せることが恩返し」とも語り、この一戦へ強い思いをのぞかせた。
対する滋賀は直近のWEST-Bグループ第18節でグループ首位の宮崎をPK戦の末に撃破。宮崎に対して“シーズンダブル”を達成し、勢いを持ってプレーオフラウンドへと臨む。
滋賀を率いる和田 治雄監督にとって、FC大阪はかつて指揮を執っていた縁のあるクラブ。「対戦は不思議な感じ。ただ、どの試合も勝てばうれしい」と語る古巣との対戦は、互いを知る者同士ならではの駆け引きにも注目だ。
JFL時代を知る両クラブが、それぞれの歩みを経て再び交差する。背景を知れば、より興味深く映る一戦となりそうだ。
[ 文:上田 朋美 ]
