地域リーグラウンドは最下位に終わった両チームにとって絶対に負けられない戦いが始まる。運命のイタズラか、長野の指揮官は昨季まで栃木SCを率いた小林 伸二監督であり、このタイミングで退任後初の再会を果たす。栃木SCを熟知する智将は、どんな思いや狙いを胸にカンセキスタジアムとちぎに乗り込んでくるだろうか。
栃木SCは地域リーグラウンドを戦う中で得点力を伸ばしつつあったが、同時に失点数も増大。ただ、直近の3試合は攻守のバランスのテコ入れを進め、秋田、横浜FC、八戸というJ2勢相手にもロースコアの堅調な戦いを表現してきた。
EAST-Aグループ最終節では八戸とアウェイで戦い、スコアレスで迎えたPK戦を2-3で落としたが、主軸の中野 克哉が「悪くない勝点1」と振り返ったように、攻守のバランスが改善されていることをチームはポジティブに捉えている。
ただし、このプレーオフラウンドは勝利のみが求められる。いまある手ごたえをホームでしっかり示し、長野に勝ち切ることができるか。
一方、長野は地域リーグラウンド開幕から8連敗(うち2試合はPK戦での敗戦)と苦戦したものの、3月31日に小林 伸二監督が就任して以降の10試合は5勝5敗(うちPK戦2勝1敗)。直近2試合はアウェイで大宮に2-1、ホームで甲府に0-0からのPK戦勝利。EAST-Bグループ最下位脱出とはならなかったが、チーム状態は明らかに上向きだ。
甲府戦後には吉田 桂介が「自分たちの実力がついてきているとみんな感じていると思う」と語っており、良い雰囲気のままプレーオフラウンドに臨む。
手ごたえを胸に抱く両チームが激突する一戦は、どのような結末を迎えるか。
[ 文:鈴木 康浩 ]

