明治安田J2・J3百年構想リーグ全40チームの頂点を決める戦いは、仙台と富山の顔合わせとなった。どちらもグループ首位が決定した状況で迎えた地域リーグラウンド最終節では複数失点で敗れたものの、守備を修正して臨んだプレーオフラウンド第1戦では無失点勝利。引き締まった試合が期待できそうだ。
WEST-Aグループ首位の富山は、地域リーグラウンドで全40チーム中2番目に多い総得点『37』を記録した攻撃力が特長。
チョン ウヨンや
谷本 駿介といった巧みなボランチを中心としたパスワークで、密集地帯でも中央でも崩す力を持ち、相手がショートパスを警戒すれば一気にロングパスで背後を突く柔軟性もある。プレーオフラウンド第1戦・宮崎戦では
古川 真人が右サイドの角度のない位置から鮮やかな決勝ゴールを決め、1-0で勝利した。攻撃力自慢の宮崎を封じた守備を、第2戦でも継続できるかどうかが問われている。
EAST-Aグループ首位の仙台は、高い位置からの激しいプレッシングでも、押し込まれたときの耐久力でも、守備で強さを発揮するチーム。今季はその守備に加え、[3-1-4-2]へのシステム変更で攻撃力もアップ。チームトップの6ゴールを挙げている
岩渕 弘人を筆頭に得点者が分散し、どこからでもゴールを狙える。プレーオフラウンド第1戦・甲府戦では、
武田 英寿の直接FKが左ポストにはね返されたところを
菅田 真啓が押し込み、堅守の甲府を相手にセットプレーから決勝点をもぎ取った。この試合は富山の攻撃を受ける展開も予想されるが、得意の守備を発揮しつつ、ホームでの後押しを受けて攻め込みたい。
両者とも、地域リーグラウンドで数多くの選手を起用し、ここまで来た。タイトルが懸かるこの試合で、新しいヒーローが生まれることにも期待したい。
[ 文:板垣 晴朗 ]