前節、1万人以上のファン・サポーターの前でJ2昇格を決めても、選手たちは「昇格は通過点だから」と冷静だった。それもこれも、目指しているのは優勝だからこそ。「てっぺんを獲ってJ2に戻る」が合言葉の今季を考えれば、当然の振る舞いかもしれない。
リーグタイトルが懸かる大一番に向けて、大宮には余計な力みも気になる緩みもない。これまでどおり目の前のゲームにターゲットを定め、選手たちは準備を進めている。ここまでフィールドプレーヤーでは唯一のフルタイム出場を続ける小島 幹敏は「気負わずにやるだけ」と冷静な様子で、「自分が得点に絡んで優勝が決まればよりうれしい」と意欲を見せていた。
J3降格という地獄を見た昨季から1年、大宮は聖地・NACK5スタジアム大宮で再びはい上がろうとしている。引き分けでも優勝を決めることはできるが、勝って気持ちよく、その瞬間を迎えたいところだ。
対する今治からしても、自動昇格を達成するためには負けられない一戦だ。3位・富山とは5ポイント差。このまま駆け抜けるためには首位からの勝点奪取が求められる。大宮でキャプテンを務めた経験もある三門 雄大にとって、移籍後初めての凱旋試合という意味でも見逃せない一戦だ。
[ 文:須賀 大輔 ]

