しかしリーグ再開前に、大きな試合が1つ待っている。7月31日に行われる、イングランド・プレミアリーグの強豪であるニューカッスルとのJリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomoだ。
ニューカッスルはアンディ コールやアラン シアラー、シェイ ギヴンなどの名手が在籍してきた名門だが、成績が安定せず、1992年のプレミアリーグ創設以降二度の降格も経験。しかし、2021年10月にサウジアラビアの政府系ファンドに買収されて資金力がアップしたこともあり、成績が向上。2022-23シーズンは4位、2023-24シーズンは7位と、ここ2シーズンは上位に食い込んでいる。
2023-24シーズンは複数失点を喫する試合も多かったが、4-0、5-1、8-0など大量得点で相手を粉砕する試合もまた多かった。今季の浦和と少し似ているところがある。新シーズンに向けての移籍市場ではまだ目立った動きはないが、7月27日に行われたハル・シティ(イングランド2部)とのフレンドリーマッチで2-0の勝利を収め、好発進を切った。
EURO2024の決勝まで進出したイングランド代表の一員・キーラン トリッピアーなど不参加の選手もいるが、来日メンバーには豪華な名前がずらり。2023-24シーズンで21ゴールをマークしたエースストライカーのアレクサンダー イサク、コパ・アメリカ2024で活躍したばかりのブラジル代表MFブルーノ ギマランイスやパラグアイ代表MFミゲル アルミロンもメンバー入りしており、美技を見せてくれるだろう。
本拠地・埼玉スタジアム2002で彼らを迎え撃つべく、浦和の準備も整いつつある。今季は負傷者の多さに悩まされ続けているが、7月28日時点で負傷中なのはブライアン リンセンのみ。ブランクが長くなっていた松尾 佑介や小泉 佳穂、今夏加入組の本間 至恩や二田 理央もオフを削ってコンディションを向上させており、チームはようやくフルに近い陣容が整ってきた。リーグ戦にはずみをつけるためにも、多くの選手に世界基準を経験させたい。
この試合への向き合い方は選手個々によりさまざまで、チアゴ サンタナがあくまで「これまでやってきたことを続けて、試合勘を戻すための試合」と割り切れば、“苦労人キャリア”を積んできた井上 黎生人は「こうして海外のチームとやるのは初めてなので、身体能力の高さなどを肌で感じられるのはすごく大きいと思う。この機会を無駄にしないためにも、勝ちにいくのを前提でやりたい」と意気込む。
そして、海外サッカーフリークでもある小泉は「欲を言えば、トッテナム(イングランド)とやりたかったなと昨日の試合(27日に行われた神戸とトッテナムの明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo)を見ていて思いました(笑)」とうそぶきつつ、未知との体験を心待ちにしている。
「ニューカッスルの試合はあまり見ていなくて、フィジカルに優れている印象で(戦術的に)最前線というイメージはないです。でも、実際にやってみたらめちゃくちゃうまいかもしれない。チームとして個人として、何を感じられるかは楽しみです」 2022年にパリSG(フランス)と対峙した一戦は、多くの若手がカルチャーショックを受ける内容になった。今度はどんな学びが待っているのか。正しく学びを得るためにも、真剣にぶつかりたい。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
