7月16日にハリー キューウェル監督との契約を解除した横浜FMだが、中断前のリーグ戦で当時2位の鹿島に続いて首位につけている町田も撃破し、復調の兆しを見せている。その町田戦の翌日から1週間のオフに入り、連戦の勤続疲労を取り除くとともに英気を養った。すでにトレーニングを再開しており、パリ五輪に出場しているU-23日本代表に帯同中の植中 朝日を除いて全員がほぼすべてのメニューをこなし、順調に準備を進めている。
7日の明治安田J1第25節・札幌戦前の最終調整にあたり、ジョン ハッチンソン監督はこのニューカッスル戦を「最高の機会」とした上で、「5大リーグの1つであるプレミアリーグで結果を出しているクラブ。オン・ザ・ボールでもオフ・ザ・ボールでも組織的。彼らを恐れることなく、自分たちのパフォーマンスをどう見せるかに集中したい」と意気込む。
そして、指揮官自身にとっても同じく「最高の機会」となる。「(イングランド出身の)祖父母がサポーターだったので、自分も幼少時代からニューカッスルのサポーターだった。プレミアリーグのチームと対戦できる機会はそうそうない。ただ、うれしいはうれしいが、それ以上に自分たちをアピールするチャンス。その機会を逃さず、マリノスを表現する」。戦術家でもある指揮官が“心のクラブ”に対し、どう攻略する術を仕込むかも注目ポイントとなる。
対するニューカッスルはすでに来日し、7月31日には浦和と対戦。立ち上がりから攻勢をかけ、2023-24シーズンのリーグ戦で21ゴールのアレクサンダー イサクが早々に先制点を奪う。一度は同点に追いつかれるも、前半終了間際と後半立ち上がりに加点して突き放し、その後も1点を加えて4-1と快勝した。「シーズンに向けて改善するところはたくさんあるが、試合に向かう姿勢は非常に良かった」とエディー ハウ監督。仕上がりの良さが目立った内容に合格点を与えた。
そして、浦和戦から中2日で迎えるのがこの一戦。7月27日にもハル・シティ(イングランドの2部リーグ所属)戦をこなしており、3連戦目となる。浦和戦では試合中に8人を入れ替えるなど、それぞれのプレータイムを管理しつつ調整を図ってきた。そのプロセスを踏まえれば、浦和戦に続いて主力勢が先発する可能性は大いにある。
ニューカッスルの2023-24シーズンの総得点85はリーグ4位。世界最高峰のリーグで1試合平均2点超えは特筆すべき数字であるだけに、同じく“超攻撃”を標ぼうする横浜FMとしてはどう抑え、どう攻撃に出られるかが1つの焦点だろう。
いわば “矛vs矛”――。真夏の夜を彩るスペクタクルな一戦をとくとご覧あれ。
[ 文:大林 洋平 ]


